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あなたは異世界に行ったら何をします?~番外へん 開店中~  作者: 深楽朱夜
あなたは異世界に行ったら何をします?~番外へん 開店中~

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11 ゴーシュとどピンク子ゾウ(ダ●ボじゃないよ)前編

ゴーシュは龍皇国の下街の支配者として長い間君臨している…いつも穏やかなにこやかな明るい下街の人気者という感じで日々過ごしている、下街の住人と挨拶を交わし最近は詠斗達のお陰で様々な種族も増え、ゴーレムやヒヨコやおりがみの子達も行き来しゴーシュと挨拶を交わし皇国での仕事に向かって行く。

「おーおはよ、頑張って来いよー」

灰色の髪に銀粉を散らした髪、右眼は髪と同様左眼は…鮮やかなローズピンク、その瞳の中の薔薇がくるくる回って散っていくのを繰り返す、ゴーシュは空を見上げにこやかに笑った。

「よしよし、『ゴーシュのなんでもや?』本日も開店開店」

古代龍のイシュターが蘇りイシュターの墓標の上に建っていたこの下街、大地は安定したがゴーシュの仕事は数多くある。

「おーいゴーシュさんーこっち頼むー」

「次はこっちなー」

「はいはーい」

ゴーシュは呼ばれて振り向き仕事をこなしていく、龍皇国で最も長寿なドラゴンの1体ゴーシュ、外観は20代前半の青年の外見だが中身は……。


「ふぃー本日店仕舞いと…グリ達のとこで飯でも食うか…」

ティスとティータは最近ナイル達と料理教室等で下街を不在にしている場合が多い、夜や昼はグローリー達と食べる事が多い。

「おじゃまー」

「いらっしゃいゴーシュパパ…」

「どうぞー」

「あ、ゴーシュの旦那!丁度飯出来たとこだ、呼びに行こうとしてたんだよ」

「お、そりゃ丁度良いいい。飯食ったら銭湯行かない?」

「わ、いいですね!行きましょう」

「俺がいるからタナトスも連れて行くか?」

「聞いてみるか」

グローリーが玄関で出迎え台所からひょことカーテスとウォルゾガが顔を出す、食事の匂いが漂いゴーシュが靴を脱ぎ上がれば、イザラとイデアが部屋から出てきて居間に集まりエクトとセレネとタナトスも座って過ごしていた。

「よ、銭湯行くか?」

「行きませんよ」

「残念残念」

タナトスがムスとした表情を浮かべている、周囲にはカラフルなゴーレムやヒヨコ達とおりがみの子達がいてエクトとセレネと遊んでいた。

「こいつ行くって言った事ないですし」

「たまには家族みんなでいきたいよね」

「……勝手に行って下さい」

タナトスがカーテスとウォルゾガに呆れる、グローリーとイザラとイデアがご飯や味噌汁をよそって並べているのでゴーシュも手伝い、山盛り肉団子と懐記に教わったきんぴら野菜、野菜の煮物が並び昼に大量に素揚げした魚が所狭しと並び『いただきまーす』という声で肉団子が瞬く間に消えていく、主にイザラとイデアだが最近食欲が増していた。

「魚美味いなー」

「きんぴらおいしい…」

「うんー」

「うー」

「2人共沢山食べろよ」

「はい、あーんして」

ウォルゾガとカーテスが甲斐甲斐しくエクトとセレネの食事の世話をし、グローリーはゴーレム達に食事をさせつつ自分も食べていると3匹の合成獣トリオも戻り、イザラとイデアの肉団子を食い合いに混ざり肉団子が消えていく。

『おかわり』

「はいよ」

イザラとイデアはご飯のお代わりをしウォルゾガが追加の肉炒めを肉団子の空になった皿の代わりに置けば、ペースを落として食事をしていった、成長期の子供の食欲はすごいと感心しながらゆっくりと食事を楽しんだ…。


「良い風呂だったなー」

「果実風呂良かったですね」

「俺は薬草風呂」

「ふああ、ねむ」

「うん…眠い…」

「すー…す…」

「むにゃ」

《ホウラク》のスーパー銭湯から戻りすでにグローリーとウォルゾガに抱かれたエクトとセレネ、イデアとイザラも欠伸をし家に戻れば早々に布団にもぐり寝てしまう、ウォルゾガとグローリーは翌日の準備をしタナトスの夜は長い、カーテスとゴーシュがそれに付き合い添い寝し何時の間にか寝入ってしまっていた…。


ゴーシュは子供達の寝息を聞きながら目を閉じ…夢の中で過去の思い出の逢いたい存在に逢いに行く、始まりはまだ幼年期のゴーシュの気まぐれな空の散歩から始まる。

「なあ、何だお前?」

『なに?物好きなドラゴンの子供なのね~こんなところまで~』

とある島、空の散歩中に感じた妙な気配に幼いゴーシュは降り立てば、見た事もないどピンクな耳の大きい子ゾウが座っていた。

「お前何?」

『答える必要なないのねん~早く何処かいくの~』

「いいだろう?俺が何処へ行こうと、俺はゴーシュ!お前は?」

『教えない』

「なんだへんなやつ」

『そう思うなら何処かへ行くのね~ん』

「お前視えない、こんな生き物初めてみた」

『子供の相手なんかしないのね~』

間延びした声、煩わしそうな声で耳をパタパタさせている、ゴーシュはどピンクの子ゾウが何故か気に入りゴーシュも座って子ゾウを見てみる。

「触ってもいい?」

『いやなのねーん』

「ちぇ、ゴーシュって呼べ」

『……どっかいくのね~』

「嫌だ、遊ぼう」

『嫌なのねぇ~ん』

「遊ばないと帰らない」

『ワガママなのね~ん』

ピンクの子ゾウは嫌そうにけれど仕方ないと立ち上がる、子供のゴーシュも嬉しそうに立ち上がった。

「あの大きな木までどっちが早く着くか勝負だ」

『私が勝ったらさっさと帰るのね~ん』

「おう!」

ゴーシュが指したこの島で1番大きな木、ピンクの子ゾウが宙に浮かびゴーシュもドラゴンの姿に戻り目の前の木の葉が2人の目の前で地面に落ちた瞬間に開始された。


「負けたー!」

『さっさと帰るのね、約束なのね』

「分かった!明日も来るから!」

『…来なくていいのね~ん』

「また明日な!」

『………』

圧倒的速さでピンクの子ゾウに負けたゴーシュ…また明日と伝えそこで夢は覚めた、ゴーシュは薄暗い部屋の中で薄く笑う、グローリー達の寝息…心地良い温かさ、此処に来ると逢いたくて逢いたくて堪らない存在の夢を見る。

「逢いたい逢いたい…」

何処にいるのか分からない存在にぽつりと静かに口に出す、あの時だって偶然見つけた場所に偶々いただけだ。

「また眠れば逢えるか…次はもうちょっと可愛げが欲しい…」

またゴーシュは眼を閉じる、思い出は褪せず鮮やかだった…。


『またそんな夢に縋っているのね~…さっさと忘れたらいいの~』

遠い遠い毒々しい森の中、どピンク子ゾウは眼を開き自分を想い出す存在を視ていた…。

『もう寝ても逢えないのね~また気が向いたら逢いにいくのね~おやすみ~ゴーシュ…』

どピンク子ゾウは眠りはしないが眼を閉じる、目を閉じればいつでもどピンク子ゾウは逢いたい存在に逢える…。

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