第80話 結局いつもの
「はぁーーー……」
吾味の深いため息。気持ちはわかる。盛岡事務所の面々と吾味、そして助手の生酛でシエラを前に座談会。シエラはゴシックロリータ?というらしい服をみちるに着せられてちょこんと座っている。
「えーっと、もう一度説明いたしますか?」
これはシエラ。とりあげてから僅か二日で三歳くらいまで急成長した。この時点でわかる、美人だ。頬ずりしたくなると言っていたみちるの気持ちがちょっとわかる。
「いや、いい。去石のUSBの暗号化されていた情報と一致する」
「あんごう?」
「ん? あぁ、忙しくて伝えてなかったな。あのUSBに去石の日記みたいなものが入っててな。それによれば……」
吾味の話が長いので要約
・幽鬼は現在根本的な排除はできない
・元凶である“彼女達の排除”は不可能と思われる
・シエラ強すぎ勝てない
こんな感じだ。
「しえら、じんるい、ほろぼす?」
「いいえ、エステルお姉様。私はこのまま行く末を見守ります」
「お姉さま良いっすねー、リンお姉さまって」
「リンちゃん」
「なんでっすか?」
「わたしに、きかれても」
「ただいまー! あ、シエラちゃーーーん♡」
「みちるお姉様、お帰りなさい」
「なんでっすか!?」
「だから、わたしに、きかれても」
「私より良いじゃないですか!なんで私だけ“生酛さん”なんですか!? 吾味さんだって“お兄様”なのになんで私だけ“さん”なんですか!?」
「みんなおやつできたよー!今日はホットケーキ!」
「俺も良いのか?」
「大ちゃんだって好きでしょ?甘いの!」
『幽鬼出現情報、幽鬼出現情報。城西地区にて……』
「もどってから、ぜったい、たべる」
「シエラちゃんなら食べてもいいっすよ! ……エステル早く」
「まって、しゅらふ、ないと……!」
「じゃ、行ってくるっすー!」
「りん、まって、やだ、さむい!」
「行ってらっしゃい!」
「ふぃっへらっはい!」
「気を付けてな」
「寄り道しないでくださいよ」
「お二人とも、お気を付けて」
おわり
「これはこれで良いのか知れないわねぇ」
「他は予定通りだからいいのでしょうねぇ」
「“彼女”が退場したのは良かったわねぇ」
「あら、私は惜しいと思うわ、私たちを理解してるのは彼女だけだったのよ?」
「でも、彼女は危険だったわ」
「でも、彼女の思いはとても面白かったわ」
「でも、もういなくなってしまったわ」
「そうねぇ、でも半分は目的を達成しているから大丈夫ね」
「そうねぇ、きっと滅亡から救ってあげることができるわ」
「そうねぇ、決して滅んだりさせないわ」
「ベースをこの国にしてはどうかしら?」
「いいわねぇ、きっと彼女もそう望んでいるわ」
「いいわねぇ、ここを中心に世界を再構築しましょう」
「でも、あの子たちを見守ってからでもいいわね」
「そうねぇ、きっとその方が楽しいわ」
「そうねぇ、きっとその方が彼女も喜ぶわ」
「そうねぇ、私もあの子たちが可愛いわ」
「可愛い子達」
「可愛い子達」
「可愛い子達」
オWaRI
完結設定入れ忘れて編集するはめに……
注意力不足が否めない、反省。
これにておしまいでございます!
ここまでお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございます!
一時のお供に、ありがとうございました!




