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ステゴロ魔法少女の受難  作者: 南部忠相
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第32話 整理と今後

「さて、と それじゃあ、説明するか みちる、フリップ頼む」

「アイサー!」

手作り感あふれる紙芝居のようなベニヤを持ってみちるが登場した。見た目は有能秘書って感じだが、キャラが安定していない。ちなみにたつなは一人で出撃中だ。すまぬ。

俺が目覚めてから二日、寝ている間に有った変化と今後の変更点を吾味が説明してくれることになった。

「まず一点、今までNBKは国の管理でありながらPMC(民間軍事会社)として扱われていた だが、これからは自衛隊と正式に連携して事に当たる 上手くいけば転戦に次ぐ転戦とかは避けられるだろうな」

これは歓迎だ。転戦は疲れるからぜひともうまくいってほしい。走って移動することが多い俺には行ったり来たりがつらたん。

たつなやみちるみたいに空を飛ぶことができればラクなんだが、俺に使える魔法はいまだに一つしかない。もう一度言う、つらたん。

「二点目、追々ではあるが警ら任務が追加される それにともなって魔法少女が公開情報として取り扱われることになった まぁ、自己紹介なんかする必要は無いから無視して構わん だが、あまり派手な破壊活動は自粛するように」

なぜか吾味が俺を見る。

①大破した戦車を再起不能にした 

②廃校の二階を徹底的に破壊した 

③矢巾流通センターの道路を多少引っぺがした

心当たりはこの辺だが、どれも致し方ないものばかりだ。とりあえず視線をそらしておこう。小さく笑う吾味はちょっと格好いい。彫が深く、無精ひげと低い声でどっかの映画俳優みたいだ。どすこい!超常現象。

「それと、各都府県の本部に広報がつく 挨拶に来るだろうからうまくやってくれ 一応部隊名なんかも決めろって話だが、それは任せた 増員次第担当地域が割り当てられる ま、お前ら三人はチームで動くことになるだろう 去石のお気に入りだからな」

うぅむ、去石のお気に入りってのがゾッとする文言だ。しかし、みんなと一緒の部隊ってのはありがたい。ん、お前ら三人?

「俺は岩手支部の支部長として雑務をしなきゃならん、戦線離脱だ」

「えっ!?初耳なんですけど!?」

寝耳に水。みちるも知らなかったらしい。

「俺は後方からお前らをサポートするようになる ま、大丈夫だろ 柿屋敷君とは短い間だったが、なかなか面白かった ありがとう」

「ありが、とう ございます」

頼れる兄貴が戦線離脱。たつなもみちるも頼りにしているが同姓の…いや、今となっては異性なんだが。ややこしい。いずれにせよ女性陣に話しにくいことを相談できなくなる。・・・はて、そんなことあっただろうか? とにかく安心感が違う。

「ま、暫定人事らしいから本職が来るまでの繋ぎだろう」

吾味は俺の頭を撫でながら寂しそうに笑う。あら、初めて撫でられたわ。想定外。

「さて、たつなもそろそろ帰ってくるだろ みんなで飯を食おう! 明日は休日を陳情しておいたから出撃無しだ、俺ぁ飲むぞ!」

すごい、意識があるのに三連休が確定した。

「のむ」

「良い冗談だがダメだ 体が未成年だからな」

「じゃぁ私は?」

「みちるは高校生だろ?」

二人とも却下された。ちょっと現実を受け止めきれなかったので酒に逃げたかったがしょうがない。ちなみに俺が愛飲していたのは養〇酒だ。もう手に入らなくなってしまったが。

「ただいま! あ、いっちゃん起きてるー!」

帰ってきたたつなに流れるような動作で抱っこされた。子供じゃないのだが…いや、子供か。スキンシップが多くて姉とかそういうレベルじゃなく親子みたいだ。吾味の件でツッコミに頭が回らない。いや、もともとツッコミ役ではなかったか? 結局この夜はこれ以降出撃も無く00:00をもって休日に突入した。魔法少女になってから初めて吾味の寝顔を見ることになった。

やったことのない事務仕事に四苦八苦する吾味。秘書がついてスーツを着るとできる男に見えてしまうため苦労します。


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