時の隙間の夜空にて 銀河に漂いすすり泣く
雨に浸みじみ浸ってて
夜空の星は翳ってて
流星行く先見えぬまま
遊覧飛行の長しえに
帰り着く日を願ってる
こんなちひさな星屑を
大事に大事に仕舞ってて
いつか夢見し星星の
そのきらめきを待っている
そんなこんなも流されて
時の流れの儚さに
理不尽さをも憶えつつ
誰を憎むこともなく
唯咽び泣き明け暮れて
それ相応に漂って
それでも人は辞められず
明日の希望を探してく
そうあの頃は良かったね
夏の暑さも苦にせずに
大地と向き合い対峙して
生きる術さえ感じてて
やがて昇る陽光の
有難さをも携えて
息吹く草木を大切に
明日の実りを豊饒の
山河の雫導いて
やがて水田満ちて行く
暑かったよね陽の光
今日も無事に過ごしたね
そんな暮らしの切なさも
微笑む貴方よいつまでも
僕のポケット仕舞ってる
いつでも取り出せますように
決して過去には戻れずに
苦楽を共に苦虫も
嘲笑って吹き飛ばす
河の流れは続いてく
先を急いでこんなにも
何をそんなに生き急ぎ
僕のことまで忘れ去り
こんなに旅路を歩ませて
時の流れも止めないで
ひっそりそこで佇むも
生き様だよと言ってくれ
贅沢言わず頑張るよ
ほしいものなど何も無い
もう懲り懲りな暮らしさえ
一息飲んでしまうから
雲の切れ間の明星の
顔を出してはくれないか
貴方の輝き見つめては
祈りを込めてユヤユヨン
天の川さえ渡ってく
どうか天馬を寄越してよ
ほらほらこっち僕の家
判っているだろお前には
道標など要らぬはず
迷うことなどしない筈
いつも灯火着けとくよ
天馬に乗って連れに来て
おーいと叫んであげようか
星空流浪も果てしなく
共に同行二人旅
してくださいないつまでも
もう夢なんてみないから
そんなに涙を搾りきり
夜空の星さえ遮って
僕のことなど記憶にも
もういないのかそんなにも
忘れたいのかあの頃の
共に唄った日々さえも
語り合ったね朝焼けの
海の飛沫に寄り添って
唄ってきたねラララララ
声高らかに波音の
砂に足跡つけた日々
波に浚われ流されて
夢幻の忘却の
藻屑と戯れ長しえの
空に浮かぶは日の出さえ
まだまだ見えます薄っすらと
貴方の星は佇んで
目印になり瞬いて
消えそで消えないささやかな
僅かな光灯火の
消えすぎるまで此処に居る
命の限り惜別の
時の移ろいいざ知らず
天に増しますこの想い
空に吸われて羽ばたいて
天馬に近付き寄り添いし
日々の汗など省みず
そんなに苦労をし尽くして
こんなに成るまで灼熱の
陽射しは今日もハレーション
この胸ポケット仕舞い込み
優しく微笑むその笑顔
静かに此処に仕舞ってて
誰にも見せる事もなく
集めて囃子 群青の
やがて大河も辿りつき
青き海に成りました
どうぞ そっとしておくれ
深海白き底銀河
コロイド状に溶け込んで
砂に揉まれて戯れの
静かに揺り末漂えば
空は遠くに輝いて
空の在りかも忘れさせ
私は貝になって行く
もう探しません金輪際
結局悲しみ消えなくて
もう搾っても出尽くした
涙の雫もコロイドの
ここでは見つけることさえも
出来ないことに惜別の
在りし暮らしのことさへも
昔話と潔く
共に歩むも忘れ路の
秋が来たこと判らずに
居られることも有難く
天馬でさへもいざ知らず
こんな海底銀河なぞ
見つけることなどなかりけり
人の縁取り茂垣いても
金輪際も人の言う
全ての事は水の泡
プカプカ浮かべて幾千の
気泡はやがて群青の
水面に昇華せりにけり
そんなちひさな目印も
見つけられずに駆け巡り
通り過ぎます天馬さえ
帰る宛さえ無かりけり
そろそろお迎えさようなら
僕のポケット泡ぶくの
砂に揉まれて中身さへ
何処に漂うユヤユヨン
砂銀河への藻屑へと
掻き混ぜられて行方さえ
見つけることも間間ならず
清清しくも消えにけり
「もういいかい」と聞こえてる
「もういいよ」と声がする
赦してくれたね金色の
ちひさき鳥の縁取りの
イチョウの葉っぱが辿りつき
天の川へと浮かべてく
やがて銀河の待ちわびゆ
貴方のもとへ辿りつく
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