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犯罪心理学者は何をやっているのか!?全てを暴く衝撃の手法とは!

この作品の漫画動画はYoutubeで掲載しています。

https://youtu.be/jWF2wTtiodk

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【登場人物】

シンヤ:主人公

神田教授:犯罪心理学の教授

俺の名前はシンヤ、今は16歳の高校生だ。そろそろ将来に向けて、進路を決めないとなあと思いながらテレビを見ている。


シンヤ「やっぱ就職するなら理系かな?でも苦手だしな?」


俺は理系科目が結構苦手だったので、文系だけれど就職に強い法学部や経営学部なんかも考えて見た。


シンヤ「だけど、これと言って興味があるかと言われるとそうでもないし」


そう考えながらテレビのドラマを見ていると、ある一人の人物に目が止まった。

その人物は、犯罪を犯したものをプロファイリング、つまり分析する犯罪心理学者の先生だった。


シンヤ「これだ!これだよ!!俺はこういう仕事をやってみたいんだ!」


俺は犯罪心理学者を目指そうと思い、進路を調べることにした。

自室に戻って、パソコンでいろいろ調べてみると、犯罪心理学者になるパターンはいくつかあるようだった。


シンヤ「法務省もあれば、警察官もあるのか?」


どれも興味が湧いてくる。知識欲がこれを求めていたのだ。


シンヤ「へえ、心理学を学ぶのが必須なのか。じゃあ、大学は心理学部とかかな」


大学によっては、心理学部もあれば、文学部の中に心理学科があるところもあるらしい。


シンヤ「とりあえず、犯罪心理学に強い大学を探そう!」


そうして俺は、夏のオープンキャンパスに足を運んだ。


シンヤ「ここが犯罪心理学に強い先生がいる大学か。広くてキャンパスライフも快適そう!」


道行く大学生のみんなが、とても大人に見えた。俺もこういうところで学んで見たいと強く思うようになる。

大学の建物見学ツアーを終えて、犯罪心理学の体験授業を受けることになった。


シンヤ「まさか本物の授業を体験できるなんて!どんな先生だろう?」


俺はとてもワクワクして興奮していた。

先生は、神田教授という初老の紳士的な見た目の先生だった。神田先生は、昔は大学の先生ではなく、警察庁に勤めていたらしい。


神田「このように、犯人のプロファイリングには筆跡鑑定から心理状況もわかるのです」

シンヤ「へえ、そんなこともわかるのか!」

神田「ポリグラフと呼ばれる生理反応は、まあいわゆる嘘発見器ですが思いもよらないところで反応することもあるんですよ」

シンヤ「ほうほう」

神田「そういうところを見落とさないのがプロの犯罪心理学者と言えます」

シンヤ「へえ?!!」


俺は授業を聞くに連れて、絶対この大学に入ってたくさん勉強して、犯罪心理学者になりたいと思った。

ドラマの影響だけではない、最近凄惨な殺人事件が東京で起きたのだが、犯人像が見えず未だに逮捕されていないからだ。


そういうことを考えていると、やたらと正義感が湧いてきて、絶対世の中のために役に立つ犯罪心理学者になろうと思えるのだった。


そうして、受験シーズンが来て、俺は大学に無事合格した!


シンヤ「やった!!!」


それから、一般教養の科目だけでなく専門科目も必死に勉強した。


シンヤ「絶対に夢を叶えるんだ・・・未解決事件だって解決して見せる!!」

俺は夢に向かって爆進していた!


大学4年になり、進路を決めるシーズンがやって来た。俺は、神田先生のようになりたいと思い、先生に助言をもらった。


神田「まずは警察庁で叩き上げになるんだ!経験がモノをいう世界だからな」


そうして俺は警察庁の試験を受けることになった。

警察庁の試験はかなり難しい。だが、これをクリアしないと先には進めない。お世話になった先生に恩返しするためにも絶対に受からなくては・・・!!


シンヤ「負けてたまるか?!」


トイレで気合いを入れ直して試験会場へ向かう。


試験はなんとかクリアでき、やっと俺は晴れて警察庁に所属することができた。まず、警察学校などで研修を受け、基礎的な知識を身につける。


そして俺は警察の科学捜査研究所、つまり科捜研に配属された。科捜研では、先輩により詳しく筆跡鑑定のやり方も教えてもらった。


シンヤ「これどうみても違う筆跡なのに、同じ人物なのか」

先輩「止め跳ねなどに注意して見てごらん、癖があるだろ」

シンヤ「なるほど!」


そうして、先輩からも少しずつ仕事を与えてもらえるようになった。プロファイリングのやり方も実践的に教わった。

シンヤ「人物像の想定・・・かなり重要な仕事だな」


1年後、おれは念願の科捜研に配属されたのだ!


そして、その日は唐突にやって来た。

シンヤ「な、なんだって・・・民家が放火された・・・!?」


現場に向かうと、そこは丸焦げになった家の残骸だけが残っており、一家全員が焼き殺されてしまったということだった。


シンヤ「遺体の損傷は?」

捜査官「それが、損傷が激しいのですが刺されたような跡が多くありまして」


つまり、単なる火事や放火殺人ではない。強い恨みを持った何者かによって、無残に殺された跡証拠を隠滅するためだった?

シンヤ「怨恨の線がないか捜査だ!それとプロファイリングを開始する!」


その1週間後、とある大手新聞社に犯人らしき人物から手紙が届いたのだ。角ばった文字で、まるで定規で引いたみたいな筆跡だ。

シンヤ「ここまで律儀に文字を書くのは、きっと神経質な人間に違いないだろう」

犯人が送ってきた文字から特徴を割り出した。


犯人の文字定規で引いたように角ばっている。こんなことをするのは律儀な人間に違いない。だが、所々漢字を間違えている。大人では間違わないような。「覚悟しておけ」が「覚語しておけ」になっている。

シンヤ「もしかしたら、未成年の線もありうるな・・・」


テレビをつけると、世間は変質者で40代くらい、無職の大人の犯行だと決めつけていた。

いや、そうじゃない。何か引っかかるのだ。


シンヤ「そうだ!!」


俺は、ペンの成分と紙を調べることにした。そのペンは、最近インターネット通販で限定販売されている特殊なインクを使ったペンだった。

紙はいわゆる古紙で、学校などで使用されているものだった!


シンヤ「やっぱりそうか・・・」


そうしてある一人の少年が逮捕された。彼は、近所に住む中学生で、火を放った家の主人と騒音問題でもめていたらしい。タンクを持って歩いているところを見かけた住人がいたので通報されたのだ。


シンヤ「君はよく通販でモノを頼んでいた。それを近所の人が見ていたからね。俺はピンと来たよ」

少年「まさかな・・・」

シンヤ「君が使った紙は学校の古紙、そしてペンは通販で買った最新のインクを搭載したもの。間違いないね」

少年「はい・・・」

そうして事件は収束し、彼は無期懲役になった。名前も知らされない、少年だった。


それから、どんどんと難解な事件を解いていくうちに、俺はテレビの取材を受けることになった。


記者「まるでドラマや小説のようですね?」

シンヤ「まぁ、私もドラマに影響されたのがきっかけですからね」


殺人事件、誘拐事件、どれも犯人を割り出すためにプロファイリングを重ねる。経験がモノを言うのは本当だった。

そして、55歳になった時、母校からオファーがきたのだ。


学長「これから、我が大学で教鞭をとっていただきたい」

シンヤ「ありがたいお話です。最前線で活躍できるなら、是非とも」

学長「こちらこそですよ」


そうして俺は、大学で教鞭を取りながら今も犯罪心理学者として最前線にいる。

シンヤ「若い頃はしにものぐるいだったなあ」


犯罪心理学者になるためには日々の研究、そして若い頃からの勉強が必要だ。

だが、いつかそれが犯罪解決のために役に立つ。


シンヤ「これからも声なき声を救うために頑張ろう!」

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この作品の漫画動画はYoutubeで掲載しています。

https://youtu.be/jWF2wTtiodk

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