ユイの独白 一生、買われる女
温田がやってくるようになってからしばらくたったころ、私はこれでは埒が明かないと思いついにドアを開けました。温田は遠慮も無く家に上がり込んできました。
私は分かっていました。
この人が本当はそんなに悪い人じゃないということを。
ただ、孤独なだけだと。
そんな人に、一度でも頼ってしまった私が悪いと。
でも。私の未来に、この人は必要無かった。
『アカネちゃん・・・なんでだよ。俺となら平和に暮らせるのに』
私はその言葉の真意が理解できませんでした。
『はあ?人をレイプしといて何言ってんの・・・』
『それは・・・ごめん・・・。でもさ』
『触らないで!』
『・・・』
『私、人生やり直すから!真っ当に生きるから。あんたとは違うから!』
私がそう叫ぶと、温田は急に声を荒げました。
『・・・簡単に言うよな。21年間、何も変わらなかった人間がよ。一度地に落ちた人間が変わるっていうのは、お前が考えるほど簡単じゃないんだよ。そんなこと言ってるからずっとここにいるんだよお前は。このまま1人でどこへ行ったって、お前は、一生、他人に買われる女のままだ!』
他人に買われる女・・・温田の言葉の真意が分かりました。この男は私をどこまで下に見れば気が済むのだろう・・・そう思いました。でも。温田の言葉は正直核心をついていると思いました。それでも、やっと手にした自由を手放したくなくて、私は叫びました。
『・・・1人じゃないから。もう・・・。出ていってよ!』
私はそう言って温田を力任せにドアに押し付けました。そしてドアを開けて温田を追い出しました。そして。その直後、激しい目眩と吐き気に襲われました。そこで私は気が付いてしまいました。あの男は、私の中に証拠を残していったのだと。
私は真相を知るために、温田を追い出した後に薬局に人目を盗んで行きました。




