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真実は闇の中 第二章終幕

搬送された病院で圭とアカネはそれぞれ死亡が確認された。この2人の死と、菜穂による社長の電撃逮捕により迅速な捜査が行われ覚醒剤の密売は明らかとなり関係者が軒並み逮捕された。ユイは救急搬送され手術を受け入院した。その病室に坂原が訪れていた。


「やっとまともに会えましたね」


「・・・」


「体調はいかがですか?」


「・・・大丈夫です」


ユイは消え入りそうな声でそう答えた。


「短期間にいろいろなことが起きましたから精神的にも辛いでしょう」


「そう思うなら」


「もう・・・全てを話して楽になりませんか?」


坂原はそう言ってユイの目を見た。ユイはすぐに目を逸らす。


「・・・何が言いたいの」


「あの2人はきっと悲しんでもいなければ後悔もしていないのでしょう。あなたが今こうして生きているから。でも・・・。どうしてあの2人は、あなたのことをそこまで大切にするんでしょう。普通・・・どんなに優しい人でも最後は自分が一番大事なものです。あと・・・」


「・・・もう止めてよ」


「あなたはなぜ、温田と暮らしていたんですか?」


「・・・・」


「話したくないならそれでも仕方ありません。でも、あなたが話さなければもうこの全ては一生闇の中ということは・・・分かってますよね?」


ユイはうつむいて聞いていた。しばらくの間、沈黙が流れた。坂原が諦めかけたとき、ユイが徐に顔を上げて一言、言った。


「アカネさんが話したことが全てです。それ以外の真実はありません」


「・・・・・・・そうですか」


坂原はそれ以上は追求せずに席を立った。カーテンの外に出ると深川が壁にもたれかかっているのが見えた。坂原が声をかけずに病室を出ても深川はまだそこにとどまった。深川の存在を知らないユイは1人になったと思い、嗚咽を漏らしながら泣き始めた。深川はそれを聞いて外に出た。


ユイは、嘘をついた。圭とアカネが自分を守るために死んだのだと分かっていたから。目を瞑って自分の今までの人生を思い返した。2人の命と想いを背負って一生を生きていく覚悟をして、自分の知りうる真実の全てを心にしまって鍵をかけることを決めた。


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