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最優さんの道  作者: ルーフェンガルド
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スライム2



僕、スライム。ご主人様を追いかけてる。寂しいけどがんばる。ご主人様がいっぱいご飯残してくれたから。熱々だったり汚れてたりしたけどとっても美味しかった。


いっぱい食べたら僕どんどん大きくなったよ。ご主人様喜んでくれるかな?


僕、スライム。大きいお船見つけた。大きいお船にご主人様が乗ってたみたい!でももういないみたい...。もしかしたらこのお船が集まってるところにいるのかも!


◇◆◇◆◇


「ご、ご、ごご報告申し上げます。神域と見られる場所で、でしたが既にすた廃れていたのか神種は居らず、とんだ無駄足でありましたたた!」


どこか怯えるような表情で言葉も噛んでいる厳つい男がいた。そんな状態ではもはや厳つさは残っていないが。


そんな男が膝をつきこうべを垂れる前には隻腕の男がいた。二メートルはゆうに超える体に刃物も通らないと思わせる肉体を持つ男だ。


「そうか、では何があった?そんな何もなかった神域に出向き帰ってきたのはお前ただ一人。船もボロボロだ」


あぁ見るに耐えない。元から怯えていた男はさらに威圧されどんどん縮こまってしまう。口を金魚のように開閉させるだけで言葉を発せていない。その様子を見た隻腕の男は口を開く。


「もういい。こいつは処分しておけ。使い物にならん」


怯える男は両腕を掴まれ引きずられるように連れて行かれる。


「おゆるしおぉぉ」


男の嘆きは無情にも遠ざかるだけであった。


「いつから俺の部下はこんなに使えない奴ばっかになったんだ?」


隻腕の男が隣に立つ金髪の男に話しかける。


「大きくなりすぎたんだよドミトル。大きな組織になればああいう奴も出てくるさ」


「そうかじゃあ適当に減らすか」


軽い調子で話す内容はその下にいる界賊にとってはたまったものではない。


「ただ気になることがある。あの船にはバリスネリアが付いていたはずなんだよ。ラットロを残して全滅する何かが起こったことは間違いないね」

「ラットロって誰だ?」

「もう忘れたのかい?さっき君が処分した奴だよ」


金髪の男が船に起こった出来事を思案していると白い服にゴーグルをつけた歳をとった男が入ってくる。


「船の映像が一部じゃが残っておったから報告するぞい」


「あぁ、待っていたよロベルト博士。ちょうどその話をしていたんだ」


「では映すぞい」


博士がリモコンを操作し空中に映像を映した。乱れてはいるが船の操舵室の映像だった。


『分かった要求はなんだ。なんでも叶えようじゃないか。なんなら界賊に入るか?私が上に掛け合ってもいい』


『ぎゃあああ!許してください!消さないで!』


『そうですね。じゃあ本部とやらにこう報告してください。今回神種はいなかった。とんだ無駄足だったと。』


『分かった言う通りにします。』


その後はただの情けない男の姿を映していた。


「どうやらこの全身真っ白の女?いや男?...中性的な顔立ちの奴が原因みたいだね」


「これはダメだな。この白い奴は俺に喧嘩を売った。グリード界賊団に喧嘩売ったことを後悔させてやる。博士こいつの場所を突きとめろ」

「わかりましたよっと」


その時けたたましい警告音が鳴り響いた。


◇◆◇◆◇


僕、スライム。大きいお船の前まで来た。ふわぁー大きいなー僕より大きいや。大きくてすごいけど、ビービー鳴っててうるさいや。


うるさいと思ったらなんだかお船からいっぱい飛んできた。ご飯だ!これまであった人みーんな僕を見るとご飯を飛ばしてくるんだ。でも今日はラッキーだ。いっぱい食べれるし美味しい!


『思念波を検出しました。知性のある次元生物のようです。繋ぎます』


『あー聞こえるか?言葉は通じるか?』


わーすごーいお船から声が聞こえてくる。


『通じているようだな。俺はドミトルお前は?』


僕?僕、スライム!名前はまだご主人様につけてもらってないの。


『スライム?ロベルト博士、俺の知識が間違っていれば否定してくれ。あの生き物としてゴミ掃除ぐらいしか用途がないあのスライムか?』


『まぁ大体そうじゃな。主に科学よりも魔法が発達しとる世界に生息しておる。ほとんどが最弱の種族として生息しておるが、進化によっては脅威ともなり得る。ごく稀に神をも喰らう突然変異種もおるようじゃ。こやつもその類ではないかの?』


うーん何言ってるかよくわかんないや


『成る程な。スライム、お前にはご主人様がいるのか?』


うん!僕、ご主人様に呼ばれて出てきたの!ご主人様から言われたことは終わったけどそれから会えてないの!だから探してるの!


そうだ!ここの大きなお船にご主人様が乗ってたの!ここにご主人様がいるかもなの!


『ふむ。その船はボロボロだったか?』


ボロボロだったの!


『成る程な。こんなのを飼い慣らせるとなるとおそらくこいつだろうな。スライム、今から映像を映すこいつかどうか確かめてくれ』


僕の前におっきな画面が映されたの。ダンジョンの時みたいなの。


ご主人様なの!間違いなくご主人様なの!ご主人様は今どこにいるの!


『もちろん教えてやろう。ただこんな音声越しではなく直接合わないか?どうだ体を小さくすることはできるか?』


できるの!


『では小さくなってくれ。今こちらへ呼ぼう』


◇◆◇◆◇


体を小さくしたら気がつくと三人の男の人がいる部屋にいたの。


「よく来てくれた俺がドミトルだ。よろしく」


よろしくなの


「さて本題だがお前のご主人様には俺から仕事を頼んでいてな。まだ会えないんだ」


そうなの?じゃあご主人様はどこなのあいに行くの!


「待て待てそれよりもいい方法がある。ご主人様の仕事を手伝えば仕事が早く終わってすぐに会えるぞ」


そうなの?じゃあそうするの


「安心してくれ。簡単なお仕事だ」

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