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最優さんの道  作者: ルーフェンガルド
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国の改変


 僕をここまで連れてきた二人に連れられ用意された部屋に入ります。ドアは生体認証により開くようです。部屋の中の家具の機能も全て機械によってコントロールされています。


「テイラー中佐よりあなた様の専属の部下になりました何かご用があればお申し付けください」

「つけくださいっす」


 二人はこのまま僕についてくるようです。とりあえず二人の名前を聞きます。


「俺、いや私はザス一等兵であります」

「僕はフュン二等兵っす」

「僕はシロです。よろしくお願いします」


 そしてこれまでしてきたことを聞くと主に汚染地帯に行き、再利用できる資材を集めているそうです。これからの仕事は僕のサポートになるようです。僕はここでは特別な扱いになるらしく先ほどのテイラー中佐から指示がくるようです。


「では私は自分の部屋に戻ります。何かご用があればそちらの端末からお呼びください」

「くださいっす」


二人は部屋を出て行きます。テイラー中佐に言われ僕の元についたようで言葉は丁寧ですが嫌々したがっているという感じです。さてベッドもあるようですから横になりましょう。監視カメラがあるのが気になりますが今怪しい動きをすればこの世界で動きにくくなります。僕は目を瞑りました。


◇◆◇◆◇


「寝たようだな」


円形の大テーブルを囲むように会議をしています。テーブルの真ん中には僕の部屋の映像が流れています。


「それにしても本当なのかテイラー中佐。人の手で太陽を生み出したというのは」


僕が手に太陽を作った時の映像とデータが大きく表示されます。


「間違いありません。AIによる解析にもかけてみましたが小型の太陽だと断定していました。奴、異世界人は我々にはない力を持っています。あの力があればガンダタダ帝国から覇権を奪えるかと愚考します。」

「素晴らしい。それの運用は任せる。期待しているぞテイラー中佐」

「はっ、お任せください。バウアー大将。」


僕を利用して色々するようですね。まぁテイラー中佐と呼ばれる長官の嘘泣きには気づいていましたが星が滅ぶというのは本当のようなので協力しましょう。


僕は監視カメラから辿り会議室を見ていた意識を戻します。そして朝まで待機しました。


◇◆◇◆◇


来訪を告げる電子音がなります。モニターに玄関の前の映像が出ます。昨日の二人のようです。早速仕事が来たようなので二人について行きます。


連れてこられたのはエネルギー生成施設です。エネルギー問題をどうにかして欲しいそうです。エネルギー施設の白衣を着た主任から現在の状況を説明されます。


「今は縮退炉と呼ばれるブラックホールを利用してエネルギーを生成している。ただガンダタダ帝国と比べエネルギー生成効率が悪い。人工的にマイクロブラックホールを生み出すことができないんだ。そこでマイクロブラックホールを生み出せないか?それさえ生み出せれば固定する技術はある。そうすればエネルギー問題は一気に解決だ」


ということです。太陽が生み出せるならブラックホールも生み出せるだろうということです。

まぁ生み出せるので作りましょう。指示された場所に極めて強い重力を発生させます。光さえも飲み込むそれは正に高密度大質量のマイクロブラックホールを作りました。


「ここまで小さいブラックホールを作れるのか。すごいな異世界人は。これで凍結していた開発プロジェクトを動かせるぞ!」


主任は小躍りしながら奥に行ってしまいました。


「これまで長年の課題だったエネルギー問題が数秒で解決してしまった...」

「すごいっすね先輩」


ザス一等兵が手元の端末を操作しリストを見ています。どうやらこの国は問題がまだまだあるようです。


「明日の予定だったのですが次の問題も助けてください」


そう言われ僕は案内されます。その先は農場です。見た目は工場ですが食品も全て機械によって生産されています。こちらでも白衣の着た別の主任に説明されます。


「全て機械によって自動生産されることで生産量は増えたのですが、荒廃した土地では栄養が足りず食物が育たないのです。人工肥料によりなんとか育てていますがこのままでは食料がなくなってしまいます」


主任は目を伏せながら説明します。それならば新しい土を作ればいいですね。以前のダンジョニアでしたことと同じです。水や光などは機械の調整を壊してしまいかねないので土だけを出します。これまでの土を廃棄し新たな栄養溢れる土を作ります。主任は土を手に持ち震えます。


「なんと、なんと素晴らしい土だ。柔らかく鮮やかに色づいている。水もしっかりと含んでくれそうだ。かつて曾祖父さんが言っていた土というのはこういうものだったのか。驚愕だ」

「いずれこの土の栄養も尽きるでしょうがそれまでに解決するので問題ありません」

「それはどういう?」

「シロ殿次!次はこちらをお願いします!」


ザス一等兵は僕の腕を引っ張り先を急ぐように案内します。


「資源が足りないのです!」

「地下に一杯あるじゃないですか」


資源が足りないというので地下に眠っている資源を持ってきてあげます。


「次はこちらを!」

「水の浄化が間に合わず慢性的な水不足で...」

「延々と湧き出る水源を作りましょう」


「次はこちらを!」

「医療物資が足りず戦争で負傷した兵士が苦しんでいるんです!」

「全て完全に治しましょう」


「次はこちらを!」

「次はこちらを!」



国の重要な問題を解決して行きました。ザス一等兵もフュン二等兵もあちこち駆けずり回ってとても疲れたみたいです。ザス一等兵の端末を見ると一つを除きチェックマークがつき解決したことを示しています。残る一つは戦争に勝つことです。


その時ザス一等兵に呼び出しを告げる電子音がなります。画面を見たときに疲れているにもかかわらず背筋を伸ばし敬礼をします。端末から浮かび上がるようにテイラー中佐が映し出されました。


「報告は受けているぞシロ殿。一ヶ月かけて解決してもらう予定だったものを全て解決したそうだな。素晴らしい活躍だ。この数十年解決できなかったものだ一ヶ月でも短すぎるものを一日で解決するとは異世界人は余程すごいものらしい。

そんなシロ殿に階級を用意した。これまでにない特別な階級だ。バッジと軍服、そして他の物資は部屋に用意した。そしてシロ殿の階級は特別少尉だ。これで晴れてテレステル国軍の所属だシロ殿が協力してくれて本当に感謝している。これからも凄まじい活躍を期待している」


その言葉を最後に通信が切れます。


「少尉だって!軍に入って五年目の俺でもまだ一等兵なのに」

「先輩は一等兵にいすぎなんすよ。シロ特別少尉おめでとうございますっす」

「ありがとうございます」


これからこの国は目に見える変化が訪れるでしょう。その変化を僕がもたらしたと思うと楽しいものがありますね。さて次は戦争に勝てばいいのでしょう。また指令があるでしょうしそれまで待ちましょう。

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