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プロローグ

こんばんは

今回はクリスマスに完結する物語です。その為、他の小説がなかなか執筆する事が出来ませんでした。読者の皆様、本当にすいません。

しかし、この小説も一生懸命に執筆したので良ければ読んでいって下さい。

今回はちょっと独特の形を取ろうかと思っています。

今まで実際の時期と小説内の時期を気にしていませんでしたが、今回は出来る限り時期を考えました。

そして、今日からクリスマスまで毎日20時〜0時の間に投稿します。

そして、今回はプロローグの前書きと最終話の後書きのみ作者の言葉を書こうと思います。


長々とすいませんでした。

では、本編の始まりです。



その日は雪がしんしんと降っていた。

クリスマスが目前に迫っていた。活気付いている街に住む僕の家へと向かう近道の公園の中で僕は1人の女性とベンチに座り話していた。

当然寒いはずだった。

僕の左手に握られている殆ど中身の無い缶コーヒーは冷え切っていた。しかし、僕の右手にある手はとても柔らかくそして温かくて、僕の右手を優しく握ってくれていた。

「知ってる?

雪ってね、神様の翼なの…神様が持ってた物だから真っ白で汚れてないの。」

急に彼女が呟いた。

僕は一呼吸置き、頭に浮かんだ疑問を彼女に呟いた。

「じゃあ何で冷たいんだよ?」

「それはね…冷たいのは神様の心があったかいから。

心の温かい人は手が冷たいのは知ってる?

神様も心がとても温かいから、翼は冷たいの。」

「ふ〜ん、でも雪って冬しか振らないじゃん、神様の翼は冬しかないって事なの?」

「冬って何であるか知ってる?」

僕の言葉に彼女はフフと笑いながら答えた。


彼女のその笑みは昔から沢山の人々を惹きつける優しい、魅力的な笑みだった。

物心つく頃から彼女の変わらない笑みを見続けてきた僕はいつの間にか彼女の笑顔に惹きつけられていた。

勿論、彼女の笑みに惹きつけられたのは僕だけではなかった。

そして僕自身も彼女にとっては特別な存在ではなく、彼女の笑みに惹かれたその他の沢山の人々と同じだと思っていた。

しかし僕はその他の沢山の人々と違った点が一つだけあった。

それは、彼女が僕をその他大勢の中の一人としてではなく、彼女の大切な一人として選んでくれた事だった。


「僕の質問無視かよ…」

「いいから、答えてよ。」

「んー…まぁ…自然の摂理だから?」

「つまらない答えね…」

彼女の質問に対して、いつも現実的な答えを返す僕は答える度に苦笑いされながらそう言われた。

「はいはい、僕はつまらない男ですよ。」

「ん、もうそんな事言ってないじゃない。

で、話を戻すけど、冬は誰かの温もりを求める季節なのよ。それが家族だったり、友人だったり、恋人だったり…

誰もが大切な人の温かさがほしくなる季節なの…

今、私があなたの温もりを求めて、あなたの傍に私がいるようにね。」

彼女が悪戯っぽく僕に微笑んだ。

僕が少し手を握ると、ここにいる事を教えてくれるように僕の右手をそっと握り返してくれた。

「で、それと神様の翼との関係は?」

「神様の姿を人は見る事できないじゃない。たまに人の姿でいて、見る事も出来るけど、基本的には神様は人に自分の存在を分からせる事が出来ないの。」

「それで?」

全く話が掴めない。彼女の話はいつもこうだ。

「だから、冬に…温もりがほしくなる季節に、神様は自分の冷えた翼を落とす事で、自分の存在を…自分はここにいるって事をみんなに知って貰おうとするの。」


神様の翼が僕らの世界を舞う日

彼女の隣

冷たいベンチ

君は微笑んでいた


それから数日後

その日も翼は舞っていた

クリスマス


近くにいたのに遠く感じ

隣にいるのに離れていくように感じ

彼女の温もりに気付かずに自分から遠く離れ


僕と彼女は別の道を進み始めた



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