3話
まどかちゃんのキャラが迷子です。
さあ!今日こそは彼と腹を割って話そうじゃありませんか!!
いざ決戦の時!!
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「あのぅ…相田君、ちょっといいかな?」
ふっ、あんなに意気込んだって実際こんなもんですよ。チキンの私にはこれが精一杯です。
でも彼に理由を聞くには直接しかない!勇気を出せ、私!!
今日も弁当を無言で差し出す彼を、どうにか人通りの少ない廊下の隅へ連れ出すことに成功しました。
これだけでも正直自分に拍手喝采です。しませんけど。むしろ大事なのはここからですけど。
もう私も腹を括ります!行け!!
「あのさ、最近お弁当くれるけどなんで?私たち同期だけどそんなに話したこともなかったよね?わけもわからず一週間貰いっぱなしだけど、正当な理由がないならもう頂けないから!ごめんなさい!」
一息に言ってしまいました…。しかしこれで彼も私が困惑しているのをわかってくれたでしょう!なのに!
「迷惑?」
はぃ?今何か聞こえましたね。久しぶりに聞く彼の声だったようですが…。
「まずかった?」
いえいえむしろ逆ですよ!美味しすぎてご飯一粒さえ残したくないくらいですけど!
「もう食べたくない?」
なんでしょう。彼は何をしたいのでしょう。もう私にはわかりません。でもあんなに美味しい弁当を一週間も貰い続けて「まずい」なんて言える立場じゃないのはわかっています。
「いや…すごくおいしかったよ!ほんとに!びっくりするくらい!」
その私の言葉に心なしか満足げな顔をした彼(なにしろ普段から無表情なので表情の変化がわかりにくいんです)は、またしても弁当を渡してきたのです。
だからなぜですかと聞いているんですよこのやろう。私の意見は無視ですか。そうですか。
「西森さん、可愛い」
嗚呼、まだ月曜だというのにもう疲れが溜まっているのでしょうか。幻聴が…。
短くてすみません。
次こそはもっと進展を…