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11話

まどか視点です。

相田君の告白に悩む心情をどうぞ。

誰でもいいです。アドバイス求む。

考えすぎて頭がパンクしそうです。


そう思って相談したのに。なんですかその目は!


**********************************


先日の告白(と思っていいんですよね)からも変わらぬ態度で接してくれる彼。動揺しているのは私だけです。やっと彼にも弁当を渡せるようにはなりましたが、正直気まずいんです。

彼は返事は今でなくていいからゆっくり考えてと言ってくれましたが、ずっと保留にしておくわけにもいきませんし。


私の中の彼の位置がいまいちわかりません。もちろん同僚として、友人として信頼しているのは確かです。

でもそれが恋愛感情なのかと聞かれると、うーんって感じなんですよね。恋愛偏差値が低いとこういう時ダメです。なにしろ5年前の元彼しか経験がないので。しかもあれも交際期間僅か3ヶ月程でしたから。


こういう時は同性の友人に相談すればいいんじゃないかと、珍しく私にしては名案を思いつき、同期で親友の長岡紗代子さんを呼び出しました。

紗代さん(と私は呼んでいます)は、一通り私の話を聞くと、ふーーーーっとそれはそれは長いため息をつき、一言。

「もう付き合っちゃえば?」

とおっしゃいました。話聞いてました?そこの点で悩んでるから相談したんですよ。

紗代さんが言うには、普段興味のないことはシャットアウトな私が彼のことで悩む時点で、それは恋なんだそうです。そんなんで判断したら世の中恋してる人だらけじゃないですか。

その後もつらつらと彼との出来事を話していると、若干遠い目をして「不憫…」とつぶやいていましたよ。それって相田君のことですか?

そうそう、例の弁当の話をしたらなぜか爆笑してくれました。そんなにおもしろいですか。

ちなみに今更ですがメニューを説明しますと

・鶏ささみと梅しそチーズの焼き春巻き

・酢豚

・いかのフリット

・きゅうりとくらげの和え物

・中華おこわ

・ごま団子

・ライチ

という中華弁当でした。紗代さんいわく、元彼は彼女の初手作り弁当に夢見すぎなんだそうです。確かに先日読んだ雑誌に載っていた「彼に作ってあげたいお弁当おかずランキング」にはどれもかすりもしていませんでしたね。ただ元彼と弁当の趣味が合わなかっただけなんだな~と今は思います。実際紗代さんは「今度作りなさいよ」と言ってくれましたから。まあ価値観の違いという点で、遅かれ早かれ交際終了だったでしょう。


とにかく、あんたは自覚してないだけで恋してる!という紗代さんからのありがたいお言葉を頂き、その日はお開きとなりました。彼には申し訳ないですが、もう少し考えさせてもらいましょう。


…なんて悠長に構えてもいられなくなる出来事が起きました。



ようやくお弁当の中身を出せました。

メニューの説明で字数を稼いでしまいました(笑)すみません。


春巻きおいしいのでおすすめです。

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