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1話

私の目の前には、とてもおいしそうなお弁当様が鎮座していらっしゃる。

そして現在は昼休み。私が弁当を食べるのに何も問題はないはずだ。


その弁当がさして交流もなかった男性社員からの差し入れという点を除けばだけど…。


**************************************


西森まどか、25歳。都内のそこそこ大きな会社で事務員をしています。

大学を卒業してから3年。就職を機に始めた一人暮らしもとうに慣れ、今年は課内に初めての後輩ができました。

これぞ充実した社会人ライフ!着実にステップアップしている!

…恋人?特に必要性を感じません。まあ友人には既婚者が続々と増えてますがね。

昔から自分が恋愛向きじゃないのはわかってるんで。



話がだんだん逸れてきたので、今日の出来事に戻りましょう。

簡単に説明するとあれですよ。

昼休み→社食行こう→エレベーターで他部署の社員さんたちと遭遇→今日の日替わり定食なんだろう→なぜか同期の社員に呼び止められる→無言で弁当を渡される→えっこれどーすんの→そしてなぜ君は社食に行く!→自分のデスクに戻って思案中


……全然簡単にまとまってない気もしますが、そこは私も今混乱しているということで勘弁してください。


それにしてもこの弁当。仮に彼が作ったとすると「意外」の一言です。

私の彼に対する印象といえば無口だとか、無表情だとかそんなんです。

なのになんですかこれは。

カラフル・可愛い・美味しそう。

見るからにジューシーな唐揚げ、ふわふわの卵焼き、可愛らしいキャラクターのピンに刺さったプチトマトとチーズ。ブロッコリーの上にはにんじんのお花。おにぎりは小さな俵型が3つ。


…女子か!!!


と内心叫んでしまった私は間違っていない。これは彼を知る者ならば当然の反応です。


ここでこの弁当について考えを整理しよう。

①この弁当は彼が作ったものである。⇒彼は流行りの弁当男子なのかもしれない。

②この弁当は彼の家族や彼女等、彼の周りにいる女性が作ったものである。⇒あまりにも自分が食べるには可愛いので、たまたま近くにいた私に渡した。

③この弁当は彼を慕う女子社員からの差し入れである。⇒なぜそれを私に?


思い浮かぶ選択肢はこれくらいでしょうか。③であった場合、滅茶苦茶気まずいんですけど!

まあ無難に考えて②でしょうね。

彼が弁当男子でもそれはそれで意外性があっていいとは思いますが。


とりあえずこれ以上考えても昼休みの時間が減るだけなので、ありがたく頂戴します。

誰だか知りませんがおいしい弁当をありがとうございます!いただきます!!

初めての投稿です。

よろしくお願いします。

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