12/45
プロローグ
慣れてしまった無関心な目。態度。
今更傷つきようもない。
いつからだろうか。
世界がこんなにもつまらなくなったのは。
初めから?
初めからずっとなのだろうか?
いや…どうだろうか。
覚えていない。
覚えていないのだ。
いつからだなんて。
気がついたら世界は色がなく、つまらなくなっていた。
愛も絆も何もない。
ただのつながり。
虚しいだけで、悲しいだけで……
でもそれにも慣れてしまった。
怒りすらももうない。
願わくば、
少しでも世界に色が付けば。
少しでも明かりが見えれば。
静かに私達はそう願う。