表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

故郷

作者: ひたばなな

はじめまして。

初心者ですから温かい目で見てもらえれば嬉しいです

20XX年、地球は海に支配された




支配されたと言うと語弊が生じるので詳しく言うと地球の大 半が海の中に沈んでしまった


今や私の故郷はどこにあるのかも分からない


確かに私には生まれた時に故郷の光が見えていたはずなのに 今やその光は、ほのかな青色になってしまった


何とも悲しいことだ


今はもう国という概念がなくなったし


ノアの方舟を作る計画もお陀仏となった


まあ仕方ない、方舟を作るのにもまず資源が必要だ


だがまずその資源がないのだ


木がなくなってしまったし、他の材料もない


光合成する植物も無くなってしまい、いつ酸素が枯渇しても おかしくない状態だった


だが、人類の技術は止まると言う言葉を知らないようで


擬似的な酸素を作り出すことに成功した


今はその擬似的な酸素(ここからはニューロと言う)を体の 中に取り込むためにニューロ吸引用のマスクを付けている


昔の人たちが見たら戦慄するだろう


そう言えばこのマスクのせいで婚姻率が下がっているなんて 聞いたことある気がするな


なんせ顔が見えないからだ


ニューロ吸引用のマスクはさながらガスマスクのようなもの だ


だがこの婚姻率の低下に伴い面白い事実も発目された


結局、人は顔なのだ。まあ他にも二人での生活が苦しいって のもあるかもしれないな。


顔が見えないから婚姻率が低下したのだったらそう言うこと だ


まあ話が意味のわからないところに行ってしまったので少し 違う話をしよう


私は昔で言う日本人だったらしい


それも北の大地と言うところらしい


私は今そこに向かっている最中だ


だが最初に言った通り私は故郷の場所を何も知らない


どうしたものか


ふと下を見たら水が広がっている


上を見たら空が広がっている


私はこんな広大な水溜りでひとりぼっちだ



元からひとりぼっちだったわけでない。置いてきてしまった んだ


あの水溜まりの底へ


だから私はこんなに故郷に固執しているのかもしれない。


家族がいる場所へ本能がいきたがっているのかもしれない


だがもうどう行こうと言う心配はない


ニューロが枯渇し、言葉も意味のわからない方向へ進んでい る


脳に酸素が足りない、ニューロが足りないのだ


ニューロの替えはもうない


どうしたもこうしたもないのだ


私は死ぬ



人類最後の女は死ぬ


私は多分だが人類最後の人類だ


婚姻率がどうこう言ったが、あれはすごく昔の話だ


その時まではまだ人は確かに多くいた


だが今は1だ


人類は団体で行動し、頭を使い食物連鎖の頂点に立った


だが、数が減っていくほどその力は少なくなっていく


そして今は私一人


もう人類が生きていくのは不可能だ


アダムがいれば、骨からイブを作り出したのかもしれない


アダムは男だ


また話が変な方向に飛んでしまった


もうダメなのかもしれない


そうだ


この海へ飛び込もう


魚達の好む食物を体に纏いつけて。


幸い、食料に関してはまだ腐るほどある


まあ少し腐ってはいるが


大丈夫だろう。


そして、この海の生物達が私の体をむさぼり


私の体はバラバラになっていくかもしれない


だが、それでいいんだ


それこそが私の狙いだ


この広大な海。


だが魚たちは止まることはない


そんな魚たちの中


一匹ぐらい私の故郷に行くかもしれない


そんな淡い期待だ。本当は五体満足で行きたかったのが本音 だ


だが、こんな船の上で腐れるよりマシだ


私は飛び込む


今からだ


123で飛び込む

1


2


3


私は飛び込んだ


10秒ぐらいして目を開けてみる


魚たちが寄ってくる



そんな魚達の存在をも恐れさせない、いや、見せないようにさせる ぐらいの光景が広がっていた


ここは


街だった


しかもそれは

北の大地と呼ばれた私の故郷と特徴が似ていた


幼き日に見たあの故郷


私は苦渋にも、満足とも取れるような笑顔を見せ


魚に食べられていった


その魚たちは今どこにいるのだろうか


私は知るよしもない。



文が拙かったりしますが許してください。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ