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再生のプロローグ  作者: 出落ちの人
憂と剣
21/30

第21話 絶望の間

 周囲の悲鳴が徐々に止む。カラス達の鳴き声も徐々に止み、カラス達は一点を見つめる。カラス達が見つめる先、砂埃の舞うその奥のシャッターの大きな陥没痕、そこには人影が1つ。シャッターを背に倒れこんでいた


 まるで観察するかのように、カラス達は静かにそこを見続ける。少しずつ砂埃による霧が晴れていく。そこには盾石優(たていしゆう)が静かに倒れこんでいた。よく見ると眉がぴくぴくと少し動いているのが分かる。生きてはいるようだ


 彼女は1匹のカラスに、後ろから勢いよく突撃されて、その勢いのままシャッターに衝突した。しかし優はしっかりとした意識を保っており、衝突してから10秒程度でゆっくりと立ち上がった


「今さっき背中に激痛が走って……っ!せ、背中!背中ある!?」


 そう大声を出しながら優は背中の最も痛みがある付近を触れる。幸い背中がまだあることを確認できたようで、とりあえず胸を撫でおろし、一息ついた。優はそのあとすぐに少し上、カラス達の方を見据える


「3匹、どころじゃない。10以上?増…えてる……」


 優がシャッターに激突した際の大きな音が原因なのか、それによるシャッターの奥の人々の悲鳴が原因なのか、はたまたカラス達の鳴き声からか。先ほどまで残り4匹だったのが、造園によって10匹以上に早変わりしていた。その全てが上から優を見下ろしている


 カラス達が突撃してこないことをとりあえず確認した直後、優は弾倉に入っているゴム弾の数を確認した。優の記憶だと全部で30発、弾倉に装填していたのは9発、発砲したのは4発。優の推測だと弾倉の残りは4発だったが、2発しか残っていなかった。入れ忘れたか、気付かぬうちに撃ってしまっていたか、とりあえずそう思うことにした。とりあえず新しく装填しなおす


「ふぅ─────、再装填完了、盾を構えるのも完了。たしか一匹も殺さず、捕えられるものは全部捕えるってことって言う指示だったっけ。ははっ、残念ながら守れそうにないね」


 その次の瞬間、優はカラスの方へ瞬時に銃口を向けて、間髪入れずに発砲した。弾丸は真っすぐにカラスらへ向かうが、しっかりとカラス達は避けた。小さくはあれど、その銃声を合図として、再び戦闘が開始した


 まずは最初にカラス達が高く飛び上がり、急降下。その勢いのまま全てのカラスが優へ突撃してくる。優は特に焦ることもなく冷静に状況を判断し、10回以上のカラスによる突撃を、ギリギリで避けた。今度は後ろも警戒しながら


「…当たれば万々歳、真っ二つにできれば上々っ!」


 避けた直後、優は少し後ろに飛びながら左手に構えていた盾を、縁の方を向けてカラス達の方へぶん投げた。しかし弾丸より速度は遅く、本当に軽々と避けられた。そのまま盾は高くへと上がっていく


「やっぱCGの方がいい…っ、何かを考えてる暇なさすぎ!」


 優が軽い独り言を言う暇もなく、カラス達は何度も何度も突撃してくる。この突撃は、いくら避けようとも意味のないことだと、優はしっかり認識はしていた。しかしそんな感情とは裏腹に彼女の肉体は避けることを何度も何度も選択する


「最善手…最善手…何か逆転の一手は────」


 優の身体はもう力尽きる寸前まで来ていた。シャッターへの衝突然り、何度も何度も避ける行動をとっていることも然り、カラス達に徐々に詰められてかなり劣勢に立たされていた。しかし優はそんな中でもまだ希望は捨ててはいない。何かいい方法はないかと周りを見渡してみる


「何か、何か……!あった、あれをうまくつかえば……」


 その時、優の目には1つのものが目に留まった。それはまるで明後日の方向からにらみを利かせて、予測不能な動きをしてくる将棋の桂馬のような、数キロ先から当ててくる拳銃使いのような、逆転に使える一手が、盲点になっていた一手がそこにはあった


「とりあえず、これくらえ!」


 優は勢いに任せてもう一度出現させた盾の縁を向けてカラスの1匹へ投げた。当たり前のようにカラスは避けるが、優はその隙に右手に持つCG(クリエイトガン)-v(バージョン)1を、拳銃の形からショットガン風の形に変形させる


 そのまま盾を避けたカラスに打ち込んだ。優はショットガンを撃った時の衝撃で、身体が後ろに軽く飛ぶ。通常の拳銃より威力も速度も速いその弾は真っすぐ1匹のカラスのカラスに当たった。ショットガンの威力で被弾したカラスの下半身が四方に飛び散った


「はは、グロッ」


 優は再び盾を2回出現させて投げた。しかしどれも当たらない。その隙にカラスが1匹、単身で特攻してきた。優はそれを、新しい盾を出現させて防ぐ。カラスは勢いよく盾に激突するが、盾にはヒビも傷もつかない。衝突してきたカラスの頭部は少し原型を保つくらいにつぶれた。だが意識はある。そんな満身創痍のカラスに優は冷たく言い放った


「うしろ、気を付けたほういいよ」


 そう言うと、どこからともなく盾がカラスの後ろから飛んできてカラス1匹の体を2等分にした。盾と盾がぶつかり合うも、優が持っている方の盾は切れず、もう一方の盾は跳ね返った後にゆっくりと消えていく


 さっき投げた盾が、ブーメランのような形で盾に弧を描いて優の方へ帰ってきた。そのまま直線状にいたカラスを盾が真っ二つにした。何度も何度もシャッターに突撃していたであろうカラス達も、さすがに彼女の盾の縁の鋭さには勝てなかった


「うまくいった。じゃあこのまま……」


 優の手元のCGは再び形を変え、拳銃の形へ戻る。銃口をカラス達に向けて何度か撃つ。しかし先ほどまでのキレはない。まるでわざと外しているようだ


「よし、上手くいった」


 優がそう言っていると、4匹ほどのカラス達は一点の場所に集まっていた。カラス達はそのことに気付いていなかったようで、カラス同士が軽く当たった瞬間にそれぞれが鳴き始める。優は弾丸をわざと外し、カラス達を一点に集めようとし、成功した


 カラス達はその場から散ろうとする。しかし優は逃がすまいと、外すのを前提に威嚇射撃をする。優はしっかりと外し、4匹全てのカラスをその場にとどまらせる


 優へ残りのカラス達が突撃する。しかし優は冷静に戦況が見れているようで、盾を空いている左手に出現させ、完璧に防御する。あまりの硬さに突撃してきたカラスは顔面の骨格が歪む


「残念だったね。この…私の盾はあのシャッターみたいに軟じゃないよ。私のことより、他の仲間たちの身を案じたほうがいいんじゃない?」


 優は自身に突撃してきているカラス達に、静かに言い放つ。その瞬間、優とカラス達の目の前で、空中で優によってその場に留まらされていたカラス達の身体が細かく切り刻まれていった


 優が投げた全ての盾が上手くカラス達に直撃したのだ。それらの盾はカラス達の身体を散り散りにした後、その勢いのまま大きい音を立てて地面に突き刺さった


 盾は突き刺さった際、その地面をゴリゴリと抉り、そこに弧状の深い穴を残した上で、ついには地表に姿を見せることはなかった。コンクリートをいとも容易く抉って潜っていくその様は、そんな盾に身体を切り刻まれたカラス達に対して、誰だって涙を禁じ得なくなってしまうだろう。ただし、盾石優を除く


「よし、4コンボ!全部上手くいった。ってことは後4、5匹だったか────」


 優が油断した次の瞬間、再びシャッターへの衝突音が大きく響いた。優は驚いてその方向を向く。カラスが1羽、シャッターに突撃していた。シャッターの突撃された部分は先ほどよりも大きく陥没している


 もう一度突撃されたら陥没痕が大きな穴に変わるだろうということの、想像は容易かった。シャッターの内側からさっきより大きい悲鳴が聞こえる。もう、優には一刻の猶予も残されていなかった。そんな考えが優の脳裏にめぐる中、カラスは再び空へ大きく飛び上がる


「まずいっ…!」


 優はしっかりと、飛び上がったカラスに気付くと左手に持っていた盾を大きく振りかぶる


「なんでそこまで飛んでん…のっ!」


 優は振りかぶった腕を勢いよく前に突き出し、盾をそのカラスへ投げた。スピードには乗っていた、しかし一手遅れてしまいその盾が当たることはなかった。カラスは目にもとまらぬ速さでシャッターに突撃する


()め────」


 優の静止の声もむなしく、カラスは衝突した。砂埃が舞う。悲鳴が聞こえる。砂埃越しでも大きな穴がシャッターに空いたことが分かる


 優はその光景を呆然と見つめることしかできない。その隙に他のカラス達も穴から中へ入っていく。優からは中の様子は確認できない。しかし中で、カラスが暴れているのだろうか、衝突音のような大きな音が何度も何度もなっている


 少しすると、1人2人と中から人が走って逃げてきた。全員、かすり傷を最低で1つは負っている。逃げてきた人たちは、優に共に逃げることを促すも、あくまで口だけでその手を引っ張ろうとはしなかった


 優は、その状況下で身動き一つとれず、肩で息をしながら、ただその場に突っ伏していた────


──────────────────


 「さて、想定以上だな」


 優が道を探して駆け回っていた頃、不破形司は形真(けいま)らとの通話を切った上で、立ち上がり持ち場、4階くらいある建物の屋上から中心で大量に跋扈するカラスを静かに見つめていた


「相変わらずカラスがうるさい、耳がイカれそうだな。こちら側にほとんどいないから最低限マシだが」


 形司の張り込み場所は、一応はここ一帯の中で被害の多い圏内であるのだが、今日だからなのか謎にカラスがほとんどいなかった


 刑事が見ているカラスが跋扈する方向も、実は圏内の中でも中心付近、というわけでもない。本当になぜか今日に限って範囲が大きくズレていた。しかも羽数も多く広さもある


 想定以上という言葉では簡単に言い表せないほど、まるで今年の本当の西暦が3000年代だといっても不思議ではない、というのと同じレベルの異常事態だった


「……いや、そのレベルの例えだと別に異常事態でもないか。ただ、あの通話とこの状況を見るに8割くらいのカラスを形真がいなしているか……優の状況を知っておくのを忘れたな。ま、あいつが変にぽっくり逝くことはないだろうし、急いで形真の所にいくか」


 と、形司が見ていた方向とは左に60度ほど、同じく被害圏内の所だろう。形司が形真の方へ向かおうと歩を進めた瞬間に、その方向から大きな爆音が形司の耳に入った。形司が横目でそちらを見てみると、少しのカラス達が点々と飛び回っているのを見た


「優…だな。まあ大丈夫だろう」


 形司はそこに目をくれるような様子を見せることもなく歩を進める。屋上にあったフェンスを乗り越え、身を乗り出した形司は、飛んだ。その足には何も履かれていなかった


 形司の身体が地面に落ちていく。そしてその身体が見えなくなっても地面との衝突音が聞こえることもなかった。少しして屋上から見て下から2つの赤黒い肉塊が伸びて、向かいの建物の屋上まで伸び、食い込んだ。そのまま肉塊は縮小し、ゆっくりと形司を引き上げ屋上に乗せた。肉塊はさらに縮小していき、形司の指へと入っていった


 形司は別の屋上に足を踏み入れると、両手をポケットに突っ込んだ。形真が今どのような状況に陥っているか、あらかた予想がつきながらも形司はゆっくりと歩く。そのうち、屋上が途切れる。そしてまた先ほどのように落ち、また次の屋上へ足を進める


 そのゆっくりとした足取りであれど、一歩一歩確実に形真の方向へ進んでいた。しかし、にしても遅い。形司が数々の屋上を伝いながら近づいていくと、カラスが数匹、形司に突撃してくる


「邪魔だな」


 形司はそう一言言い放ち、左の人差し指を力強く立てた。その指から瞬時に肉塊が壁になるように展開される。突撃してきたカラスらは肉塊に勢いよく突っ込むことになった。肉塊は大きく伸び、形司に当たる寸前まで伸び、そのまま反発して勢いよくカラスを明後日の方向に吹っ飛ばした。まるでゴムのような肉塊だ


 形司は前方を確認するようにゆっくりと肉塊を指へ戻す


「命知らずのカラスだな。この肉塊が硬ければ今頃粉々だったんだが……」


 形司は10本全ての指から大きな肉塊を出す。そして肉塊を伸ばし、次々と奥にある屋上に食い込ませる。そのまま肉塊を縮ませ、形司は素早く移動する


「少し、急ぐか」


 肉塊の伸縮速度は速く、形司が屋上に足をつく前に次の伸縮が開始される。端から見れば空を飛んでいるようだ。移動の最中でもカラスは何度か形司へ突撃していく。しかし形司は冷静に肉塊を出現させて身を守る


「そろそろか、ここらで肉塊を────」


 形真までの距離が近くなってきたので形司は肉塊の出現を止めて、とある屋上に降り立とうとした


 次の瞬間、形司の目の前に人影が急に現れた。その人影はすでに腕を振りかぶって構えを取っているようだった。何か予兆があったわけでもなく、形司の肉塊の出現は間に合わずそのまま両腕で攻撃を受ける準備をする


 人影は腕を素早く、大きく振りかぶって攻撃する。その手には鉄パイプが握られている。形司はそのまま両腕を構えて鉄パイプを受けた。非常に鈍い音が鳴り、形司は後方に勢いよく吹っ飛ばされる


 形司は空中で二転三転しながらも、両手を構えて肉塊を出し、どこかの屋上に食い込ませて停止した。そのままそこに降り立つ。形司がそのままの体制でゆっくりと前を見る。人影がいつの間にか、再び形司の前に仁王立ちで立ちはだかっていた


 形司は眉をひそめ、警戒しながらも目の前の人物に質問を投げかける。その声にはいつもの形司らしからぬ焦りが見える


「…ちっ、なんだ?お前は」


「はっ、なんだも何も、一男児が濃い霧の中の石橋を丁寧に叩いて渡っているというのに、誰が邪魔をする必要がある?」


「返答になってないな。問題、1+1は?」


「あいにくと、何故か正当な戸籍を持っていないものでな」


「……そうか」


 形司はそのままの体勢で、上目で見ながら目の前の人物を観察する


 それは男だった。大体170cmは最低限あるであろう身長、形司自身よりも一回り小さい身長で胸を張り、薄らな笑みを浮かべながら彼は形司自身を上から見つめている


 目の前の男の髪はどこからどう見てもぼさぼさ、汚いの一言に尽きる。まるで何年も洗っていないとでもいうような髪、天パとは全く違う。そして服も同様で、ボロボロの一言に尽きる。ホームレスが着る服の世間一般的なイメージに非常に近い服装だった。上半身にはお世辞にも服とはいいがたい茶色い布が数枚、ダメージにダメージを蓄積させたズボンで下半身を包んでいる。首には今の夏の季節には似合わないマフラーがまかれ、風に力強くたなびいている


 形司は目の前の男を観察し終えると、地面に食い込ませていた肉塊を指にしまい、そのままゆっくり立ち上がる。男はそんな様子の形司を見て少し驚く。しかし驚きながらもその薄らな笑みは絶やされることはなかった。今度は男が形司に上から見つめられる


「ほう……結構強くぶったはず。しかも中々の勢いで吹っ飛んだ気もするが、腕も足も、全身も無傷か。中々に良い肉体に恵まれているな。流石、年頃の若造、儂もそういうのが欲しいもんだ」


「お前、儂って一人称が似合う年齢じゃ絶対ないだろう。髭も生えてるってのに、顔立ちははたから見ても30前後だろ」


「そんなことは今はどうでもいいだろう?まあ、儂はお前のすることを止めに来ただけ、もう目的は済んだ。これ以上お前さんとやり合うわけじゃあない。とりあえず、あの少年の雄姿を見届けたらどうだ?」


 男はくるりと身をひるがえし、反対の方向へ歩みを進める。形司はため息を1つつく。そうして男の方向を見ると、すでに100mほど先に移動し終わっており、静かに下を見つめていた


 形司も、その様子を見ながらゆっくりとその隣に立つ。男は座り、形司もそれに倣って隣に座る。彼らの目下、目線の先には大量のカラスからの突撃の猛攻から、全力で身を守っている形真がいた。実際のところ、形真は自身の変形の能力で壁を作り、こちら側から形真は見えないし、形真からこちら側は見えない


 男はわずかに濃い髭が生えている顎を軽くかきながら、形司に対して言葉を投げかける


「どう思う、あの少年は」


「別に、これと言っては。というより名も知らないし、行動を邪魔をしてきた奴に、そんなことをやすやすと言うものじゃないということは、さすがにお前のような人間であれば知ってるだろう」


 形司は男の言葉に対して、非常に軽く返答する。正直、誰から見ても感情が乗っているようには思えないだろう。男は「はっ」と一息吐く


「そうだな、まだ名を名乗ってはいなかったな。まあ別に名乗ったとて、お前さんがその考えを儂に打ち明けるわけでもないだろう。実際、儂であれお前さんの名前も知らないからな」


 男はそれだけ言って立ち上がり、形司に背を向けて歩き出す。右手には鉄パイプが強く握られ、その腕はプラプラとしてる。形司はゆっくりと男の背中を目で追う。しかしその背中に声をかけるということはしない。男は歩きながらも再び口を開く


「儂から見たら、あの少年は中々に上手いとは思う。防戦一方には見えるが、恐らく何か打開策を考えてはいる。何やら汎用性もある万能な能力のようだがな、しかしそれだけに惜しい」


 男は一度立ち止まり、肩で鉄パイプを担ぐ。鉄パイプが肩とぶつかり、金属音が響く


「とりあえずそれだけだ。あと、変な横やりを入れるんじゃないぞ?儂に横やりの横やりをされたくなければ」


「それは…面倒くさいな」


「はは、それじゃあ。また会う時まで」


 形司がゆっくり瞬きをすると、そこに男は居なかった。よくありがちの、速く移動したことによって砂埃が舞うこともなく、そこに男が居た証拠もほぼほぼなかった


 まるで現実と幻の(はざま)にいるような、そんな感覚が形司を襲った。まるで、嵐が過ぎ去ったようだった


 形司はそんな状況にも関わらず、特に何も言葉を発さない。ただ、形真に見つからないようにゆっくりと立ち上がり、今度は形真とは違う方向を向き、ゆっくりと歩き出した


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