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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
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第99話

 ハインツがそう思いつつも、ベイセルの説明を聞き入る

「―――まだ本格的な冬は来ていないが、ロージアンの冬は北方地域と

 同じく冬は寒く積雪量も多いので、冬季は除雪作業や住居の

 補強作業で忙しくなる

 防寒着は必須だからな。

 山の天気も変わりやすいので、探索する際は常に厚手の

 上着を用意する事を忘れないようにな。

 それとこの近年の環境の影響で、都市国家群や小国家群周辺で

 人間の味を覚えた魔物や魔獣、そして怪物がロージアン領内でも

 頻繁に人里

 を襲うものも多くなってきて、首都までやってきてくれる都市国家群や

 小国家群の行商人は減ってしまっているんだ

 宿場町の方はギリギリ都市国家群や小国家群の行商人が来てはくれているが、

 それでも品揃えは少ないし、値段も高くなっている」

 堂々としっかりとした口調で話し続けた



「ちびっこ先生、少し質問が」

 その時、1人の女性冒険者が挙手して尋ねてきた

 女性は褐色の肌のダークエルフ種族で、銀髪を肩まで伸ばして

 三つ編みに結っている

 目鼻立ちが整っており、 切れ長の眼の瞳は薄い緑色で、妖艶な

 雰囲気がある

「ああ、何?  それとちびっこ先生は余計だ」

 ベイセルがそう返事すると、彼女は口を開いた

「この首都に来るまで、ほとんど魔獣や魔物といったものには

 遭遇しなかった

 宿場町でも聞いたけど、首都まで続く街道沿いにも魔物、魔獣、怪物が

 彷徨いているような様子はなかったんだけど、 これは

 どういった理由によるものなんですか?」

 その彼女からの疑問に、他の冒険者達も心当たりがあるのか

 首を傾げて口々に喋る



「確かに宿場町から首都に向かうまでの間、魔獣や魔物なんかの

 襲撃などはなかったな」

 獣人種族の冒険者が同意して呟く

「あぁ、俺達が通ってきた道には一匹たりとも見なかったな」

 ホビット種族の冒険者も思い出しながら言った

 特に斥候役として先行して街道や周辺の地形を確認していた、盗賊系職業の

 冒険者達はその違和感を実感していた

 その言葉を聞いたベイセルは何か一瞬だけ、考えたように沈黙した

 が、すぐに貌をあげる

「・・・まったく遭遇しなかった原因は、信じられないかもしれないが

 ハインツ兄ちゃん達のパーティーメンバーの1人、

 カルローラの姉ちゃんの道具のおかげだ」

 ベイセルがそう応えながら、最前列に座っているカルローラに

 視線を向けた

「そうだよ! 『迷宮道士』の法具の1つ『蒼蝋燭』のお陰で

 魔獣や魔物に気付かれずに済んだんだよ!」

 ベイセルの言葉に呼応するように、カルローラは鞄から蝋燭を取り出した。

 それは全体的に蒼い色をした、長さ30cmほどの細い棒状の物体だった

 今は端に火は灯ってはいない

「聞いた通りの法具で、首都まで安心してこれたという事だ」

 ベイセルはこめかみに人差し指を宛がいつつ応える

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