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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
85/168

第85話

「その通り!

 専属宿泊施設の利用者…つまり、冒険者のおっちゃんや兄ちゃん、

 そして姉ちゃんらの事になるが、夕食時の

 食事も無料だし、寝泊りに必要な消耗品などもギルドが負担する

 更に言えば専任浴場が常設されているから、ゆっくり身体を休めてくれ」

 ベイセルは、得意げに胸を張ってみせた

 ロージアン「冒険者ギルド」支部が併設している専属宿泊施設の設備は、冒険者達に

 とっては最高の待遇だと言えるだろう

 その説明を聞いただけで、300人の冒険者達は驚きのあまりが

 声を出すことをしなかった



「・・・・」

 痩躯の冒険者も言葉が無く、ただ驚いていた

「何だよ・・・何か反応してれよ!」

 ベイセルが少し拗ねた感じでそう言った

 すると、銀髪まじりの髪の冒険者が手をあげた

 それを見たベイセルは、何だろうと思いつつ

 説明をするように促す

「反応がないのは、余りにも待遇が良すぎるからだ

 恐らく、これほどの恩恵を受ける冒険者なんぞほんの

 一握りにしかいない。

 だから、その見返りとして、何かを要求されたり、或いは

 逆にこちらが提供しなければならないのではないかと警戒しただけだ」

 銀髪の冒険者は淡々と説明をした



「大多数の冒険者は、水浴びや手拭いで身体を洗う程度で、お湯の入った

 桶で身綺麗にする程度が当たり前だ

 専任浴場なんぞ入れるのは、大方「クラン」や

 専属冒険者程度だぞ、ちびっこ先生」

 痩躯の冒険者が続けて応える

「その桶の湯にも、諸国の宿屋では別有料で入浴料を取るところもある。

 それを考えれば無料で入れるって、ここはどんだけ破格の対応なのか・・・」

 別の冒険者がそう言うと、黙って聞いていた冒険者達も同意して、

 それぞれ言葉を発した


「まあ、確かにな・・・

 無料で風呂が入れる宿って聞いた事が無いな」

 ホビット族の冒険者が腕を組んでそう言うと、痩躯の

 冒険者も首を縦に振った

「そうそう、無料ってのは初めて聞くな

 あと南部では獣人族はお断りという宿だってあるくらいだぜ?」

 ラウル族の冒険者が何処か忌々しい表情で、そう言葉を吐いた

「南部には、そんな宿ってまだあるもんなのか?

 北部ではホビット族は大衆浴場の掃除するなら

 飯とか宿泊料金が半額になるんだが・・・」

 ホビット族の冒険者が、少し驚いた声で告げる


「なんでホビット族種族が、北部ではそんなに好待遇なんだ?」

 痩躯の冒険者が、別の意味で興味を引いたのか尋ねた

「・・・ホビット族の特徴で、足の裏に毛が生えているだろ?

 あれは石鹸の泡立ちが良いらしいからな」

 ホビット族の冒険者が何とも言えない表情を浮かべつつ応えた

 痩躯の冒険者とラウル族の冒険者がそれを聞いて納得していた

「・・・いったい本当にどんだけ悲惨な冒険者生活をしてきたんだよ。

 まあ、いい・・・ 他に質問はあるかい?」

 ベイセルが呆れながらも、そう問いかけた

「鍛冶関連もタダだったりするのか?」

 ドワーフ族の冒険者が訊ねてきた

「残念ながらここに鍛冶師職人や刃物の切れ味を良くしてくれる

 研ぎ師はいないんだ

 他に、付与術師、調剤師、武具職人、革細工職人といった類の職人もだ

 工房はいつでも追加は出来るんだが・・・」

 ベイセルが苦笑いで答える

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