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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
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第76話

「 あ、そうだった・・・

 ちびっこ先生にも首都に来てもらうからよろしくな」

 アルヴィンが何かを思い出したかのように、ちびっ子先生という

 愛称の少年に視線を向けて笑顔で言った

「はあ!? ちょっと待てよ!

 アルヴィンの兄ちゃん、俺はそんなの聞いてないぞ!」

 ちびっ子先生という愛称の少年は、その発言を聞いて

 慌てだした

「うん、今言ったぞ

 ちびっこ先生には、募集に応じてロージアン領に活動拠点を決めた

 300人の冒険者達に改めて、この領内の魔境や魔物などの事を

 レクチャーして欲しいんだ

 それが終わったらちびっこ先生が待ち焦がれれている冒険者登録か

 ロージアン冒険者ギルド研修員登録をする手続きを行うからな」

 アルヴィンは、微笑みながら事も無げに返答した


「そんなの待ち焦がれてないよ!?

 俺は冒険者にもギルド研修員にはならないって何度も

 言っているじゃないか」

 ちびっ子先生の愛称の少年は、呆れたようにため息をついた

 そのやり取りを聞いていた周囲の大人達は、笑い声をあげたりしている

 どうやら、この少年とアルヴィンは随分と親しい様だ

「中央諸国の子供らは、冒険者やギルド研究員とか聞けば眼を

 キラキラさせて食いつくのに、ちびっ子先生は相変わらず

 拒絶するのな」

 アルヴィンは、少し真剣な眼差しになりつつ、そう告げる

「そんな糞真面目な貌で言っても無駄だからな

 そもそも中央諸国と辺境の子供では生活が違い過ぎるんだよ

 ロージアンは辺境の中でも辺境な場所だからな

 領内も人手がいないせいで開拓も進んでない結構過酷な辺境と生活が

 豊かな中央諸国とは、そもそもの環境が違うんだから

 冒険者もギルド研究員も俺・・いや、ロージアン領の子供に取っては

 夢見る存在じゃないんだよ」

 ちびっ子先生の愛称の少年が、少し不貞腐れた様な表情を浮かべている

 どうやら、本当に冒険者にはあまり興味が無いようだ



「いやー、俺は憧れるけどなー」

 とある子供が、明らかに棒読みでちびっ子先生の愛称の少年の言葉を

 否定していた

 この少年は、他の子供達よりも身体が大きく、少し強面な貌をしている

「冒険者やギルド研究員に登録させてもらえるちびっこ先生は羨ましいなー」

 もう一人の子供も、明らかに棒読みで言葉を発した こちらは、体格が小さいが

 貌つきが少し似ている 兄妹なのかもしれない

 そして2人は、同時にちびっ子先生の愛称の少年に対して不満そうな

 表情をしていた

(やはり、辺境でも子供達には冒険者職は人気あるんだな)

 ハインツはちびっ子先生の愛称の少年の態度から、彼が本心で言っているのか、

 演技なのかは判断できなかったが、少なくとも子供達の反応を見る限り

 冒険者に偏見を持っている感じではないと感じた

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