表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
73/168

第73話

 ハインツ中心メンバーは、宿場町の1軒の酒場兼宿屋で泊まる事になった

 その店は主に地元民が利用しているようで、ガヤガヤとした

 酒場特有の喧騒にも似た音と匂いが充満していた 店内は、木造の椅子や

 テーブルが並び、カウンター席の他にもボックス席が設けられていた

   既に夕方を過ぎているせいもあって、仕事帰りの客や行商人達もチラホラ

 見受けられる


 食欲をそそる料理の香りが鼻腔をくすぐるその酒場は、冒険者向けの施設も

 併設されていて、簡易的な受付窓口が設置されていた

 空いてるテーブルにそれぞれが腰かけて、すぐさま女将に

 夕食を頼んだ

 黒パンと野兎と野草のスープ、塩漬け肉とチーズの盛り合わせ、木の実の炒め物と葡萄酒と果実水であった



 随分と大人数だったためか物珍しく、そして何よりもの娯楽であり

 酒の肴になるためか、ハインツたちの周りにはいつの間にか地元の村人たちが

   集まり始めていた

 特にカモサワとオオシマは、風貌からして目立つ存在であったため 余計に

 目立っているようだ

 また 、募集に応じた冒険者達の数名もこの店に来ており特に髭面冒険者の

 風貌も周囲の注目を集めていた

 店にいる客の大多数は基本的ロージアン出身者ばかりだ

 遠い異国や大陸中央部から来たという風体の冒険者は珍しいらしく、彼等の

 容姿や服装も注目の的になっているようだった

 ペリアーレ大陸の事を話すカモサワとオオシマには、大人も老人も子供の様に

 目を輝かせて耳を傾けている様だった



 内容は、冒険者としてはなく傭兵として関わった出来事が大半ではあったが、

 それでも様々な事件や出来事を面白おかしく話術は巧みに伝えては、集まった

 人々の興味を掻き立てている

 一通りの話を終わるころには、拍手が巻き起り中には涙を流す人もいた

 特にオオシマが語る冒険譚は、彼の独特な口調が笑いを誘い、更には哀愁も

 漂わせている事で、まるで自分もその場に居合わせたような臨場感を

 醸し出していて、その話を耳にした人達の感情を激しく揺さぶっている

 ようである

 一方、カモサワはと言うと、やはり彼独特の語り口が笑いを呼び、それでいて、

 とても情感のこもった内容で、人の心に訴えかけるものがあり、皆が

 聞き入っていた

   こうして、二人の話しで 集まった人達の心に何かが伝わったのか、

 彼らは 酒を酌み交わして意気投合している様子だった



 ハインツはハインツで、村人たちに色々なことを質問していた

「この国境付近から南西側の麓にある首都まで広がっている大平原で、

 一番ヤバい魔獣や魔物はどんなのなんだ?」

 木のコップに麦酒を注いで貰いながら、ハインツが訊ねた

「そうだな

 この国全域にゴブリンの群れが徘徊している事を覗けば・・・

 首都へ向かう南西側全体には牙虎とか言う名前の巨大な猛獣や一つ目巨人の

 サイクロプス 、野犬、小型竜種が目撃されている

 東部丘陵から開拓予定地の魔境一帯には、怪鳥や牙竜、巨大熊や猪なんかの

 魔獣や魔物が生息している」

 恰幅の良いその村人が説明する

「中央原野には大型の魔獣や魔物が結構居るんだ

 外見が筋骨隆々の巨大な黒い雄牛、説明が不要なほどデカい金剛亀、

 凶暴な毒蛙など・・・

 あと北部一帯には特にゴブリンが生意気にも大規模な集落を作っているって

 聞いた事がある

 俺達も見た事は無いが噂では地竜を使役しているらしいんだ」

 村の青年らしき1人がそう説明した

 ハインツは思わず生唾を飲み込んだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ