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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
71/168

第71話

 すぐに真剣な面持ちになったロージアン兵の視線の先には、

 人種も性別も様々で、装備している武具からも様々な職に

 就いている冒険者達が列をなしていた

   皆が、一癖も二癖もありそうな連中ばかりなため、幾人かのロージアン兵は、

 警戒心をあらわにしていたが、「サブ・ギルドマスター」アルヴィンから事情を

 聞かされた事で直ぐに安堵の表情に変わっている

「・・・それでは規則ですので手続きをお願いします」

 ロージアン兵はアルヴィンにそう告げた

「貌パスは――さすがに無理か」

 アルヴィンはお道化る様な仕草を見せた

「当たり前です。職務上、確認しなければなりません」

 ロージアン兵は真面目に応える

「中央諸国の兵士に爪の垢でも煎じて飲ませたいものだな」

 アルヴィンは自嘲気味に応えつつ、待機していたハインツ達に合図を送った



 ハインツ達中心メンバーには、それぞれ「専属パーティー証明認識票」と

「ロージアン冒険者ギルド支部所属」の証となる腕章を渡され身に着けた

 また、それ以外の300人の冒険者達は10名ほどのロージアン兵が

 手続きを行っていく事になった

 ロージアン兵の指示で整列していく冒険者達

 その様子を眺めながら、アルヴィンとロージアン兵は

 雑談を交わしていた

「冒険者は荒くれ者の集まりだと認識していますが、ここにいる

 冒険者達は随分と礼儀正しいですね」

 ロージアン兵が不思議そうに尋ねた

「従来なら、道程が過酷で士気も道徳も低くて殺伐とした雰囲気な事は

 間違いない

 だが、今回は違うんだよ」

 アルヴィンの視線の先には、ヴァレーアの姿があった

「あの少女がどうかされたんですか?」

 ロージアン兵は首を傾げつつ再び尋ねる

「お嬢ちゃんは「運搬人」職の冒険者だ

 しかも料理系調理技術が高くて、ここまで来るまでの野営時の食事には

 随分と助けられたよ」

 アルヴィンは微笑みながら応えた



   それから暫くして300人の冒険者達全員の手続きが終えた事で、ハインツ中心

 メンバーを筆頭に門を超えて宿場町へと入って行った

 町中は、周辺地域の様々な弱小国群や都市国家群の商人達が屋台を開いており、

 市場のように賑わっていた

 その中には酒場を兼ねた宿屋も軒を連ねており、冒険者らしき人種も

 チラホラ見受けられたが、ハインツ達のような集団は珍しく、周囲の人々は

 興味深々といった様子で見ていた

「てっきり辺境だから寂れてるんじゃないのかと思っていたが・・・これは

 予想外だな」

 カーリンが少し驚いたように呟いた

「良い意味で予想が裏切られたんだ悪くはないさ」

 ハインツは笑いながら答えた 他の冒険者達も、その光景に驚き、興奮したような

 表情を浮かべている

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