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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
70/168

第70話

 薄暗く深い森林地帯を抜け、険しい山越えを超えて宿場町に到着したのは、

 それから3日後の夕方頃だった

 宿場町とは言いながら、ロージアンの関所としての機能も

 持ち合わせている

 建物は、辺境らしさをわざわざ演出していた訳ではないだろうが、壁や

 防御柵に至るまで全て木製で造られていた

 この宿場町は、元々ロージアンと他の周辺弱小国群や都市国家群の間を

 結ぶ中継地として作られた町であった

 しかし、今となってはロージアンと外を結ぶ唯一の道である

 宿場町となっている



 ロージアンは周囲にある山岳が天然の要塞となっており、外部からの

 魔獣や怪物などに襲われる事が少ない

 出入りするには、険しい山を越えるしかないのが現状なのだ

 この宿場町は、ロージアン領から魔獣や怪物の駆除や撃退の依頼を受けた

 冒険者達が利用する場所となっていた

 宿場町門前には、ロージアン領兵が常時配備されており魔獣や怪物が

 侵入しないように見張りをしていた

 300人の集団を目視して警戒しだした

「おっと、門を通すように知らせてくるよ」

 そう告げたのは、「ザブ・ギルドマスター」アヴィンだった

「お願いします」

 ハインツは短く返事をした


 門前には4人ほどのロージアン兵達がいた

 剣は帯びてはいるが、槍や弓などの武器はなく防具に関しても

 革製の鎧を身に着けているだけだった

 彼らにとってこの周辺は魔獣や魔物だらけのため、武装して警戒する

 必要もないのであろう

 近づいてくるアルヴィンの姿を見たロージアン兵の1人は、一瞬驚いた

 表情を浮かべつつ一礼をした

「これはアルヴィン殿! ご無事で何よりです!」

 ロージアン兵は笑顔で歓迎の言葉を口にした

「その様子だと、何事も無く連絡は廻っている様だ」

 アルヴィンは気さくに挨拶を交わした


「ロージアン「冒険者ギルド」より、連絡は受けております

 一時は領兵部隊の緊急出動準備が発令されてましたが、討伐成功の知らせにより

 解除されています」

 ロージアン兵が答えた

「さすが「ギルドマスター」とご領主様だ・・・」

 アルヴィンは苦笑した

「連絡は廻っているのですが、本当に300人もの大人数なんですか?

 てっきり多くても100人程度のみかと・・・」

 ロージアン兵は疑いの眼差しを向けた

 それも当然と言える

 今までの経験から今回の募集も、どうせ50人前後の少人数パーティーぐらいしか

 集まらないだろうと踏んでいたのだ

 それなのに今回は300人ときた

 何かの間違いではないのかと疑ってしまうのも無理はない



「信じられないかもしれないが、ざっと300人だ

 ・・・少しでも時期がズレでもしたら、混沌とした情勢の影響で

 10人も集まらなかった可能性もあるんだ」

 アルヴィンは少し悲しげな表情で応えた

 その言葉を聞いたロージアン兵達は、一斉に顔を見合わせた

 情報伝達で、現在セレネギル大陸全土を熱狂の嵐が襲っており、その

 影響で混乱が生じ始めている事は、ロージアンにも伝わっていた

 セレネギル大陸各「冒険者ギルド」支部から一斉に掲示板に張り出され

 た緊急依頼の募集要項は、セレネギル大陸全ての人種を

 セレネギル大陸各迷宮都市へと駆り立てていた

 ロージアン支部からも冒険者ギルドの募集要項が掲示されていたのだが、

 そもそも魔境開拓が優先事項であり人員も不足しているため、とてもではないが

 応募 できる状態ではなかった

 人員不足や魔境開拓を優先している辺境地域は、何もロージアンだけではない

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