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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
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第65話

 ある1人は、肩口まで伸ばしそれなりに手入れのされた青髪、茶色の

 フィールドワーク用の作業服を着用している冒険者だ

 体格はがっしりとしており、黒縁の丸い眼鏡をかけていた

 その冒険者が手にしているのも長弓だが、普通の長弓ではない

 手に持つ長弓を入手するには、魔獣の中でも古龍と呼称される

 魔獣の素材と腕のいい鍛冶職人の手によって作成される

 この冒険者の職業は弓兵の上級職にあたる「弓師」

 その長弓は、暗黒魔法が付与された武器でも最上級の武器で、その武器名も

 "魔導弓"と呼ばれている



 ある1人は、ウェーブのかかった腰までのセピアブラウンの髪を緩く

 編みこみにしてサイドに結んだ女冒険者だ

 結い目に夜光貝の櫛、やや尖り耳、眼は鮮やかなグリーンアイ、細身で華奢な

 肢体に純白のブレストプレートを装着し、膝上丈のフレアスカートを履いている

   そんな彼女も長弓を構えている

 その長弓は『歴戦個体』と呼称される魔物や魔獣の素材を入手しなくては、

 例えどんな評判の良い鍛冶職人でも作ることは不可能とされている

 所謂、伝説の長弓だ

 それもかなり希少分類されている『爆裂型』長弓だ

 一本の矢が標的に刺さり、または地面に着弾すると爆発する

 しかも、その矢自体には氷結魔法が付与されているため相手を状態異常にする

 効果もあり、その矢がもたらす効果は、ただ単純に敵を殲滅するだけでない

 その一撃で戦闘の趨勢を決めてしまうほどの威力を誇っている



 ある1人は、明るめのブルーグレーの長髪をうなじあたりで束ねている

 女冒険者だ

 少し鋭いブルーの眼、身体も体格を含め、平均を上回らない程度の均整の

 取れた肉体をしていた

 濃いグリーンのシャツと、頑丈な生地のショートパンツ、二の腕あたりまでを

 覆う革製のグローブ、足先は丈夫そうなブーツで武装している

 そんな彼女の長弓は、『2つ名』持ち魔物の希少な素材からしか製造できない

 伝説級の長弓だ

『2つ名』持ち魔物を討伐する事も非常に難しく、評判の良い鍛冶職人ですら

 熟練した技術が必要になるため入手することができない

 その長弓の種類は"天魔弓"

 それも『放散型』で広範囲に矢を降り注ぐ事が可能な希少性の高いものだ

この弓の最大の特徴はその一点だ 矢が刺さると、それを起点に強力な

 魔力が拡散していく

 その矢が地面に着弾した場合、そこから数十メートルの範囲内に存在する

 敵性生物を強制的に魔力によって弱体化して行動不能にする効果を持っている

 その矢は複数本つがえる事ができ、一度に数本の矢を放つことが可能だ

 その矢が放つ魔法の威力は、通常の矢とは比較にならないほど強力である


 放たれた矢が、それぞれ無数の矢となって目標物の人外生物に

 降り注ぎ穿つ

 天井から縦横無尽に走りつつ向かってくる人外生物は瞬く間に射抜かれて、

 次々と地上に叩き落とされていく

 また、床を疾走する人外生物も避けようもなく、その身体を貫かれ、

 地面を転がる

 耳障りな金切声が空気を震わすが、群がる様に突進してくる群れは

 滝の様に降り注ぐ矢によって射られ、あるいは貫かれて沈黙していった

 さらに人外生物に取っては危険だったのは、氷結魔法が付与されている

 矢による状態異常付与だ

 それは人外生物の身体の自由を奪い、行動を著しく制限させる

 そして動けなくなった人外生物は、次から次に飛来する矢の

 餌食となっていった

 だが人外生物もやられるばかりではない

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