表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
60/168

第60話

「気をつけろ!! 噛まれると感染するぞ!!」

 ハインツ達を発見した怪物達は、一斉に襲いかかってきた

 ハインツの掛け声に反応するように全員が武器を構えた

「侵食核」に侵蝕された人間や魔獣は、理性を失い凶暴化して

 凶暴性が増した状態だ

 さらに、素手での殴打や掴みからの噛み付き攻撃を仕掛けてくるのたが、

「サブ・ギルドマスター」アルヴィンから未確認情報として

 神経麻痺系の毒を体内に宿している事を教えられていた

 そのため直接の攻撃を受ける訳にはいかなかった

 また、このグループにはハインツの他にカルローラ、アトリーサ、

 オオシマがいた

 今回初めて3人の戦闘を目の当りする事になった冒険者達は、その

 戦闘光景に驚愕することになった

 まずカルローラは、黄色の紙に鶏血で呪文を記した呪符を使用した



 これは、魔力を込めた瞬間に爆発するといった類のものではなく、 予め決めら

 れた手順を踏む事で発火し、指定の場所に設置しておく事で自動的に

 火柱を発生させるといったものだ

 彼女の手から離れた札は、目標である敵の頭上付近に到達したところで

 突如発火し、凄まじい勢いで燃え上がった

 さらにそこへアトリーサの「罠土」としての魔法(?)発動した

 それは大気中に存在する水分を集めて氷の槍を生成するというもので、

 炎の勢いと熱によって水蒸気となった

 この蒸気は瞬く間に上空へと広がり、広範囲に渡って視界を奪っていった

 それとほぼ同時に、オオシマが走り出した

 動きに合わせて空気の流れが変わった事から、彼が高速移動している事が

 ハインツにも目撃した冒険者達にも理解できた



「速いっ!?」

 冒険者の誰かが叫んだ

「あの速度で動けるのは、一体何者だ?」

 また別の冒険者が呟いた

 その姿は、まさに疾風の如しだった

 オオシマの手に握られている刀が、まるで風の刃のように敵を切り裂いてゆき、

 瞬く間に全滅させた

 彼の足は、地面に対して水平に動いてはいなかった

 まるで、宙を舞っているかの如く縦横無尽に駆け巡っていたのだ

 ハインツは、唖然としている冒険者達の貌を見て

 苦笑を浮かべた

(そりゃあそうなるな・・・)

 そんな時、彼らの背後から何者かが襲い掛かろうとしていた

 だが、それを察知したオオシマが素早く振り向き、一閃して斬り伏せた

 しかし、その攻撃の主は死体ではなく、「侵食核」に侵蝕された大熊だった

「グオォッ!!」

 大熊はそう発すると地面に倒れた

「ここは戦場と同じ・・・くれぐれも気を抜くような事はされないように」

 オオシマは、冷静な口調でそう告げた

 何人かの冒険者達は頷いた

「ハインツリーダー! どうやらこの先に巣があるみたいだよ!」

 カルローラがいつの間にか周囲を「マッピング」をして、場所を突き止めていた

「わかった!皆、行くぞ!!」

 ハインツは号令をかけた

 ハインツ達は急いでその場所へと向かうと、そこには確かに巣が存在した

 廃屋を利用して、そこに木や枯草などを詰め込んで作ったもののようだ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ