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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
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第59話

「今時律儀に『宣誓』を厳粛に守っている「サブ・ギルドマスター」なんざ、

 そうはいないだろうが・・・

 だが、俺はその『宣誓』を厳粛に誓った変わり者だ

「サブ・ギルドマスター」の職を拝命した時、職務を忠実に遂行し

 全力を尽してロージアン辺境地域を守る事を誓った

 例えどんな犠牲を払ってでもロージアン辺境地域で生活する一人一人の生活の

営みを守る義務が「サブ・ギルドマスター」にある

全ての責任はロージアン「冒険者ギルド」支部「サブ・ギルドマスター」

アルヴィンが取る!ハインツ!」

「サブ・ギルドマスター」アルヴィンの毅然とした発言に、冒険者達は

 表情を緊張させた

「はい!」

 呼ばれたハインツも、まるで雷鳴に打たれたかのような衝撃を受けて、

 直立不動の姿勢をとった



「ロージアン「冒険者ギルド」支部「サブ・ギルドマスター」職にある俺の命で、

 緊急討伐を発令する!

 依頼書には「サブ・ギルドマスター」である俺の署名もする

 任務はロージアン辺境地域を脅かす怪物の巣を二か所の駆除!

 期間は日没までの短時間!

 生還の保証無し!

 報酬もわずか!

 しかし、 成功の暁には名誉と賞賛を約束する!!

 可及的すみやかに討伐編成を行い、早急に脅威を排除しろ」

 この言葉を「サブ・ギルドマスター」アルヴィンが発すると同時に野営内の

 空気がおそるべき速度で変質していった

 そしてそれぞれの冒険者達は覚悟を決めた眼差しで応えていた

 その様子にハインツは、ただ驚きを隠せなかった

 まったくもって馬鹿げた緊急討伐にも関わらず、誰一人文句も

 言わずに動き出したからだ

 彼らは、たった数日という短い時間で行動を共にしただけで冒険者としての

 生き様を理解し、行動に移してくれたのだった

 それは彼等が優秀な戦士であり、冒険者である

 証明でもあった



 300人の冒険者達全員を討伐場所へは向かわせる事はできないため、

 三つのグループに編成され た

 それぞれが目的とする場所へ向かった

 まずはハインツは、山間に位置する集落の廃墟を棲処にしている

『浸食魔』に寄生された人間の討伐に向かった

 そしてカーリンは、野営地より数キロほど離れた廃坑跡を巣としている

 もう一種の怪物集団の討伐に向かう事になった

 残り半数の冒険者達は荷台の護衛も兼ねて野営地での待機となった

 討伐対象となっている怪物2体は、ハインツ達がいる場所からそれぞれ

 3時間程離れた場所に位置していた

 目的地に進むにつれて酷い悪臭が漂っていた


 どうやらこの臭いは、その怪物達が腐臭を放っているからだと分かった

 集落の廃墟へ繋がる道はとても人が歩けるような状態では無かったが、

 ハインツ達は気にせずに進んでいく

 そしてその廃墟へと続く最後の坂道まで辿り着いた時、ハインツは

 異変に気付いた

 瓦礫と化した建物の周囲には、「浸食魔」に感染した元人間らしき姿が

 ちらほらと見受けられた

 その殆どは頭部がキノコ状に変異しかけていたり、身体からイバラのような

「侵食核」が出現、胞子を撒き散らすなどしていた


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