第43話
「その前に募集をかけても100人も集まるわきゃないだろ!?
あとそんな最低条件をクリアできる冒険者は、50人いるかいないかだからな!! お前さんだって知っているはずだぞ!」
カーリンが、バンッとテーブルを叩き声を張り上げた
そしてハインツが溜息を吐きながら、束ねた羊皮紙をカーリンの前に置く
「……それは「サブ・ギルドマスター」が、俺が専属パーティーについての面談を受けた直後に、しれっと俺の名前で
メンバー募集をかけて、そこに応募してくれた新人冒険者のの一覧だ
もちろん、名前だけじゃなく容姿、年齢、性格、技能、履歴と印象に残った評価などもメモしてある」
ハインツは何とも言えない表情で言った
「幾ら何でもそんな事していいのか!?
そもそもこの情報っていうのは、一介の冒険者が見ていいもんじゃないぞ!
しかも、何でこんなに大量に集めているんだ!?」
カーリンは、思わず声を荒げてツッコんだ
「 「サブ・ギルドマスター」の口から、『規模はもっと小さかったが、
過去にもこんな募集はやったことある』とは言ってたけどな
あとその情報のメモは、『ギルドマスター』も承知しているから問題ないとさ」
ハインツが困った顔で答えた
「信じられん・・・これ全部か?」
カーリンがリストを見ながら呟く
ハインツは、コクりと小さく肯いた
「「サブ・ギルドマスター」は一体どうやって短期間で、ここまでの
人材を集めたのか底が知れないな」
カーリンは呆れたように言いながら、羊皮紙の束を皮紙をパラパラと
捲って目を通しながら応える
十枚以上あり、それぞれ表面から裏面までびっしりと書き込まれていた
単純な第一印象から始まって、氏名、性別、種族、出身、経歴、職歴、技能、性格、容姿、喋り方や眼の配り方、其の挙動などに至るまで、 かなりの
詳細な情報が記載され 特に、人柄に関しては相当細かく記載されていた
カーリンは特に『冒険者ギルド』職員でしか知る事は出来ない事細かな追記や
「サブ・ギルドマスター」のコメントには眼を奪われた
「これだけ集めるだけでも相当だとは思うが、並みの「サブ・ギルドマスター」とは思わない方が・・・ってどうした?」
ハインツはカーリンが羊皮紙に眼を通していて、何か困惑したような
貌をしていた
それに気づいた カーリンは、少し躊躇いながらも口を開いた
「これは本当に新人冒険者のリストなのか?」
カーリンは絞り出す様な声でハインツに尋ねる
「 「サブ・ギルドマスター」が新人冒険者リストだと俺に
渡してきたものだよ」
ハインツが答える
カーリンはもう一度、確認するように視線を落とし、眉間にシワを
寄せつつ考え込む
「ハインツは冒険者稼業をやり始めて、俺よりも短いからわからんだろうが・・・
このリストには腕が超一流で『異名』を持つ 冒険者が幾人も含まれている」
カーリンがリストを睨み付けながら応える
「間違いないのか? ただ名前が似ているとか同名だとかは考えられないのか? 」
ハインツが驚いた表情で聞き返す




