第42話
ルングーザでもロージアンについて情報を集めた結果、思った
以上に厳しい環境である事が分かった
ロージアン領内はほとんど人が踏み込めていない魔境が広がっているらしく、
開拓未開地となっているらしかった
広大な魔境は、魔獣や魔物、そして怪物の数も他所と比べると多いらしいが、
得られる様々な資源が重宝されており、
山岳地帯に生息する動植物も多くそれらを加工した物が交易品として
取引されている。
だが、それなら生活圏を広げるための探索と開拓が行われているはずなのだが、
「ギルドマスター」の事前説明通り西部辺境地域は
都市国家群や小国家群がそれぞれで睨み合いを続けているため
繋がりがほとんど無い状況なため、容易に
各都市国家群や小国家群内の大規模な魔境開拓は出来ず、結果的に
広大な魔境が残ったまま放置されてしまっているらしかった
しかも、この近年は都市国家群や小国家群で天候不良による
酷い飢饉や疫病の発生等で国境が封鎖されたり、ロージアンへ向かう一部
街道や峠道が土砂崩れで通行不能になっている物資の輸送が
難しくなっている状況にあるらしかった
詳しい情報を聞き込んだ結果、食い詰めた傭兵や農民が山賊化して
跋扈しているらしく、それらが治安を悪化させて余計に輸送を難しくしている
要因ともなっている様だった
そのため、都市国家群や小国家群は主要な街道や峠道沿いに
強固な防壁と砦を築き、山賊団や魔獣などの侵入を阻止しようと試みているが、
それでも全ての防衛ラインを守る事は出来ない状態が続いているようだった
「全く……予想以上に西部辺境地域は厳しい環境なのかもな
情報をさらに集めたが、「ギルドマスター」の説明通り大陸中央部の高地地方と
北部山間部の寒帯地域との境界線に位置する
山岳地帯の麓だが、何でも東西南北を万年雪の高山に囲まれている広大な
盆地でもあると聞いた
……地形的にかなり過酷な地域なのだろうな」
そんな事を言いながらカーリンは、パンを口に運ぶ
「大方「ギルドマスター」が事前説明してくれたことに間違いはない様だが・・・
一年中寒いのが特徴的だが農業には、幸い適した肥沃な土地に恵まれてはいる
だが、広大な盆地のほとんが魔境で占められているため、事実通り生活圏を
広げるための開拓と探索が進んでいないとも聞いた
人口約400人程度の弱小国ではなかなか捗らないのが現状のようだな・・・」
ハインツが眉間に皺を寄せつつ応える
「都市間の交流が減っている上に物流ルートも寸断され気味の
ロージアンが保っているのは、人口が少ないからこそかもな」
カーリンが肩をすくめながら、そう応えた
「本当に俺達の責任は重いものになるな・・・
それと「サブ・ギルドマスター」に『メンバーをさらに募集するなら早い方がいい』
と言われたんだが、どう思う?」
ハインツが腕を組みながら尋ねた
「・・・ちなみに幾ら募集をかけるつもりなんだ? それに見合う
実力を持っている奴が来てくれると思うか?」
カーリンが逆に質問した
ハインツは、う~んと頭を捻りながら 顎に手を当て考え込む
「 募集人数について、『幾らくらい頭数が必要になりますか? 10人ですか?』と
尋ねたんだが、『最低でも100人』と言われたよ。
それも最低でも限の常識とモラルを持ち合わせ、ある程度の知識と情報力が
あってなおかつ戦闘技術に長けたのが最低条件らしい」
ハインツが応える




