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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
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第34話

 しばらくして、冒険者ギルド『ギルドマスター』が、緊急定例会合を終え

 迷宮都市に帰還した翌日、ハインツは直に呼び出さた

 場所は、冒険者ギルドの応接室だ

 その部屋には、ギルドの受付嬢と迷宮都市の女性の「ギルドマスター」他、

 ハインツが知らない人物が数名いた

 1人は、頭髪と日焼けをした肌で二重瞼の眼の騎馬騎士のような

 精悍な風貌の四十代半ばの男性

 もう1人は身長170cmほどで、赤みがかかった髪をオールバックにした

 細身な体格の若い青年だった


「呼び出して悪かったわね ハインツ君 まずは座ってくれるかな?」

 部屋の奥にある執務机の前に立っていた女性の「ギルドマスター」は

 ハインツに声をかけると、対面に置いてあるソファーを手で示す

 そこにハインツは腰かけると、向かい側のソファーには女性が座り、

 二重瞼の眼の騎馬騎士のような精悍な風貌の四十代半ばの男性がその横に腰を

 下ろした

   ハインツは目の前の女性の「ギルドマスター」と騎馬騎士のような

 精悍な風貌の男性を見て緊張した

(この人はなんなんだ?)

 ハインツは内心首を傾げる



 騎馬騎士のような精悍な風貌の男性と赤みがかかった髪を

 オールバックにした細身な体格の若い青年は、どちらもかなり鍛

 え上げられた体つきをしているのが服の上からも解る

「まず紹介するわ

 こちらは私が現役冒険者の時、パーティーを組んでいた元メンバーで

 現在私と同じ職、西部辺境地域で冒険者ギルドを統括する立場にいる

『ギルドマスター』エンゲルベルトと同西部辺境地域で冒険者ギルドの

 サブマスをしているアルヴィン君よ」

 紹介された二人は一礼する

 ハインツは軽く会釈すると、改めて二人の男性を見る

 すると騎馬騎士のような精巧な風貌の四十代半ばの男性は 「ギルドマスター」

 である女性に視線を向けると静かに話す



「 何が『パーティーに説明する』だ?

 結局俺が直接説明しなゃならんのか」

 彼は落ち着いた口調で話すが、 それはまさに歴戦の

 強者であり多くの修羅場を潜り抜けてきた猛者が発する

 威圧を伴ったものだった

 しかし、その口調には一切の恐れを感じない それは彼の精神力の

 高さを物語っていた

 その態度に女性の「ギルドマスター」は彼女は肩をすくめる

「しかたがないでしょ?

 緊急定例会で決まった迷宮に関しての情報公開について、総本部の方で

 手続きで忙しいのよ

 それと迷宮都市は辺境とは違った意味で多忙なの」

 女性の「ギルドマスター」の言葉に彼は眉をひそめ、ため息をつく

 そしてハインツへ向き直り、口を開く

「・・・すまないな

 俺は同期からの紹介通り、西部辺境地域の冒険者ギルドを統括している

『ギルドマスター』エンゲルベルトだよろしく頼む」

 そう言って手を差し出す彼に、ハインツは握手を返す

「冒険者のハインツですこちらこそ、宜しくお願いします

 それでご用件は?」

 ハインツはそう言って 目の前の騎馬騎士のような

 精巧な風貌の四十代半ばの男性と女性の「ギルドマスター」を交互に見る




「ええ、ハインツ君

 その前に、貴方達のパーティーは今後の方針を聞きたいのだけど」

 女性のギルドマスターはそう言って、ハインツの眼を見つめる

 ハインツは、その言葉を聞いて女性の「ギルドマスター」は

 大方パーティーの事情を把握していると言う事だと気付いた

 それについて、ハインツは少し安心したが、これから先の事をどうするか

 考え始める

 すると、『ギルドマスター』エンゲルベルトが口を開いた

「もし、今後の方針がまだ未定なら俺が統括している『冒険者ギルド』

 専属パーティーに加入してくれないか?」

 エンゲルベルトの突然の提案に、ハインツは驚いた

 それはつまり 西部辺境地域の冒険者ギルドに所属するという

 事になるからだ

 同時に西部辺境地域の諸国との繋がりが出来る事を

 意味している

 ハインツとしても冒険者パーティーとしても悪い話ではない

『冒険者ギルド』専属パーティーになる事は、今まで以上に依頼の

 幅が広がる事を意味する

 だが、一つ問題があるとすれば 西部辺境地域でもどのありの

『冒険者ギルド』専属パーティーとなるかだ


 この大陸の中央から東西に延びる様にリンガラム山脈が存在している

 大陸東部には4,000メートルから5,000メートル級の高山が連なり、交通の

 障害となっているリンガラム山脈だが、西端付近では比較的低い山々が存在する

 西部辺境地域は大陸の東部と中部を繋ぐ重要な場所で、東西を結ぶ街道と

 南北の街道が交差する交通の要衝である

 また、西と東を行き来する隊商の護衛や物資の輸送などで人の往来が多く、

 交易が盛んな場所だ

 さらに、リンガラム山脈の裾野に広がっている森林地帯には

 多くの魔物が出現するため、危険度が高く強力な魔物も生息する地域だ

 その反面、未開の森林や山岳部などの奥地には、希少価値の高い

 鉱物資源や薬草などが生息しているので、腕に覚えのある者ならば冒険者として、

 その豊富な資源を採取する事が出来るのだ

 そのため西部辺境地域では、ギルドが管理運営する施設が数多く存在する

 ギルドが管理する施設は、宿泊施設をはじめ、武器屋、防具屋、

 道具屋、雑貨屋、 鍛冶屋、酒場、食堂、教会など、多岐にわたる


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