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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
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第27話

査定中なため、しばらく迷宮探索の休みを取っているハインツ一行がいる迷宮都市『アルスター』は、セレネギル大陸の南に位置するが大陸中央付近しており、

 海に面していない内陸地だ

 迷宮都市『アルスター』には、ギルドより認定されている中級者向け

『重要危険迷宮』が三つある

 その一つは最下層が100層以上あると言われ、それらの迷宮を中心に

 発展し様々な種族が集まるようになった迷宮都市だ

 そんな賑わいのある都市より、セレネギル大陸東部に位置する

『冒険者ギルド』総本部では緊急のセレネギル大陸『ギルドマスター』会議が行われようとしていた


『冒険者ギルド』総本部の大会議室へと続く廊下を、頭髪と日焼けをした肌で

 二重瞼の眼の騎馬騎士のような精悍な風貌の男が歩いていた

 その横には中背でいかにも繊弱そうな容姿で、威圧感や力感とは無縁に見える

 右目に海賊の眼帯を被せた男がいた

 だが、表面をおおう繊弱さの上衣を剝ぎ取とると、強烈な知性の活力が

 脈打っている事を、ごく一部の冒険者とギルド職員が知っている

 騎馬騎士のような精悍な風貌の男は、その一部に属している


 この2人はセレネギル大陸中央地域と同大陸西部地域の「ギルドマスター」だ

 彼らは「ギルドマスター」になる前は、冒険者としてパーティーを

 組んでいた仲でもあった

 隣の騎馬騎士のような風貌の「ギルドマスター」が、足を止めた

 その横を歩く眼帯の「ギルドマスター」が怪訝な貌で、同じく

 脚を止めた

「・・・同期の直感は、外れないか?」

 騎馬騎士のような精悍な風貌の「ギルドマスター」が、眼帯の「ギルドマスター」に問うた

「今回の一件は外れてほしいとは思う

 ・・・だが、無理だね」

 それに対し眼帯の人物は、眉間にシワを寄せて答えた


「やっぱそうか

 現役の時から、直感外れた事ねぇからなぁ・・・」

 騎馬騎士のような精壮な容貌のギルドマスターはそう言って、再び歩き出す

 その後を追うように眼帯のギルドマスターも歩き出し、二人は

 大会議室の扉の前についた

 そこで一度深呼吸をして、ノックし返事を待って部屋に入った

 大会議室には、続々とセレネギル大陸の各地のギルド支部「ギルドマスター」、

 総本部の幹部達が集まり始めていた

 精悍な風貌の「ギルドマスター」と眼帯の「ギルドマスター」は、貌馴染みの

 幹部や各地のギルド支部「ギルドマスター」と挨拶を

 しながら空いている席についた

 精悍な風貌の「ギルドマスター」が、会議室を素早く見渡して、怪訝な

 表情を浮かべた




 視線の先には、赤髪で戦士風の「ギルドマスター」の姿を捉えていた

「ありゃあ、南方の冒険者ギルド支部の・・・」

 隣にいる眼帯のギルドマスターが、その呟きに反応する

「他にも定例会議には、滅多に出席しない「ギルドマスター」が複数いるね」

 眼帯のギルドマスターは、その呟きにそう返す

 この二人のギルドマスターの言う通り、各ギルドマスターは様々な

 理由と事情から定例会議に出席できない者も複数いる

 それらの者達は例外なく、何かしら重大な問題を抱えている場合が多い

 内容はギルドが抱える問題であったり、『迷宮』から魔物が溢れる

『氾濫』であったりと様々だ

 それらを抱えているために、定例会議に出席できる余裕がないのだ

 今回この場に出席したのは、緊急の定例会議だからだ

 通常ならありえないが、それ程に切迫した事態と言う事になる

 そして、最後に入ってきた人物が会議室に入ると全員が起立した



 会議室に姿を現したのは、金髪碧眼の長身痩躯の男性だった

 彼は一礼すると、上座に着席した

 その動作の一つ一つに、品格があり気高さすら感じるほどの優雅さが

 溢れ出していた

 そして、彼が上座の椅子に腰を下ろすと、一人の老人が立ち上がり

 口を開いた

「『ギルドマスター』達よ、ご苦労である 本日皆を招集したのは他でもない、

 ある一件についての報告を受けてもらうためだ」

 その一言で、会議室内は静まり返った 老人は続けて話し始めた

 その口調は重く、何処か困惑した感情を含んでいた




 その風貌は、白髪と長い顎髭を蓄えた高齢な男性

 名は、ルシアーノ=アルラ

 総本部の長であり、このセレネギル大陸全土のギルドを統括する存在だ

 背筋は真っ直ぐで身体つきも老いを感じさせないほど鍛え抜かれている

 年齢は、五十代半ばぐらいだろうか

 外見は、歴戦の猛者のように感じられるが、それは彼が放つ雰囲気と貫禄から

 そう感じさせているだけだ

 実際は、見た目通りの年齢ではないらしい

「では、まず私の方から状況報告をしよう」

 そう言いながら、金髪碧眼の長身痩躯の男性は、テーブルの上に地図を広げた

 その地図は、かなり精巧なものでこの世界にある一般的な物より遥かに

 高性能なものだと思われる

 彼は懐からペンを取り出すと、地図に書き込んだ

 書き込まれた情報は、迷宮都市『アルスター』にある『重要危険迷宮』の1つだ

 その迷宮の構造と地形、迷宮の入り口の数、生息する魔物の種類など多岐に渡る

 それらの情報を地図上に描き終えると顔を上げた


 テーブルに広げられている、迷宮内部の地図を見ていた精悍な風貌の

「ギルドマスター」は、何か違和感を感じた

「・・・あれ迷宮の地図か? それにしてはえらく広いのな」

 精悍な風貌の「ギルドマスター」は、囁く様に眼帯のギルドマスターへと質問を投げかけた

「今回の緊急定例会議は、あれが原因かもしれないよ」

 眼帯のギルドマスターは、落ち着いた様子で意見を静かに述べた

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