第123話
それから一通り採取を終えたハインツ一行は、ロージアン領
首都バルツァエックへと戻ってきた
帰り道では特にトラブルに遭うことはなかった。
「おかえりなさいませ、皆さん」
『冒険者ギルド』へと戻ってくると、ハインツ一行の姿を見つけた
受付嬢のアイラが笑顔で出迎えてくれた。
ギルド内は特に混雑している様子は伺えなかったが、ちらほらと
それぞれの依頼票を終えて帰ってきた冒険者達の姿は見受けられた。
初めて訪れた土地での活動のためか、それぞれで情報交換でもするかのように
語り合っている姿が散見された
一行はそのまま受付嬢がいるカウンターへと向かった
対面する形でお互い向き合う形で、最初に口を開いたのは
ハインツだった
「採取依頼の薬草と、あとこちらは今回依頼には入ってはいないのですが
『月虹百合』の採取、
そして遭遇したゴブリンから採取した『魔石』を持ち帰りました」
ハインツはそう告げると同時に、ヴァレーアが『空間収納』から
採取してきた薬草や『月虹百合』、そして『魔石』を受付嬢に差し出した
それを見た受付嬢のアイラは、思わず感嘆の声を上げた
「わぁ、すごいですね!
こんなに大量の薬草の他に、希少な『月虹百合』と大量の『魔石』を
持って帰ってくるとは思いませんでした!」
アイラの言葉に、ハインツとカーリン以外は何処か
誇らしげな表情を浮かべている
古株2人は、何処かきごちない表情だ
アイラが手際良く確認作業を終えるまで、ハインツ一行は
ロビーで待つことにした
「あなた達、依頼を終えて帰っていたの?
それなら丁度、聞きたいことがあるのだけど」
ハインツ一行に声をかけてきたのは、右手に書類らしきものを
持ったギルド職員のクロワだった
「クロワ様!
少しこちらに来てもらえますか!?」
そしてほぼ同時に、受付嬢のアイラがうわずった声で
クロワを呼ぶ声が重なった
二人はお互いの顔を見合わせ、困り顔のアイコンタクトを交わした
「ちょっと待ってて―――何かあったの?」
先にクロワが受付の方へ足を向けつつ尋ねた
「何かあったのかな?」
ヴァレーアが疑問を口にする
「何か驚いているような・・・」
オオシマが、クロワとアイラが『月虹百合』の状態を真剣に
確認しながら驚いている様子を不思議そうな眼差しで
見つめている
しばらくすると、クロワが戻ってきた
「確認だけど、今回の採取方法はヴァレーアの指示なのよね?」
ハインツ達は頷いた
その反応を見て、クロワは苦笑いを浮かべた
「ええ、彼女の採取方法はとても参考になりましたよ。
私も勉強させてもらいました」
オオシマが率先して答えた
「あの何か不備でもありましたか?」
ハインツが恐る恐るクロワに尋ねる




