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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
122/168

第121話

 目当ての薬草だが、そこからがさらに傷んだり枯れたりしていないか

 どうか判断する必要があった

 これが一般採取を行う冒険者ならば、適当な処置をして『冒険者ギルド』へ

 提出するものだが・・・。

「摘み取る前に、状態もよく確認?」

 今度はタルコットが質問した

「できるだけ薬効がある状態で収穫したいから、傷んでいる場合は

 すぐに分かるわ」

 ヴァレーアは笑顔で再び応えると、『空間収納』から水の

 入った壺を取り出した

 それを地面に置くと、腰のベルトから小さな袋を取り外す

 その袋から取り出したのは、粉状の薬剤だった

 粉末を指先につけると、摘み取った薬草の葉っぱ部分に塗っていく

 すると、今度は花びらを摘み取って同じように塗っていった


 そうすると、摘み取られたばかりの薬草が瑞々しい姿へと変わっていった

 その様子にヴァレーア以外のメンバーは驚愕の表情を浮かべていた

 ヴァレーア本人は気にする事なく、瑞々しい姿へと変わった薬草を

 水の入った壺へと入れた ヴァレーアの手元を覗くと、先ほどまで

 茶色っぽい色をしていた薬草が、鮮やかな緑色へと変化している

 その変化をみて、他のメンバーも再び驚きの表情を浮かべた

 一本一本目視で確認する作業は心の折れる作業でもあるが、ヴァレーアの

 丁重な説明やアドバイスにより採取組は何とか乗り越えていた



「 おいら『月虹百合』十一本目見つけたよー」

 タルコットが元気よく報告する

「・・・そんなに簡単に見つけられる様な植物じゃないんだけどなー」

 それを聞いたヴァレーアは嬉しそうな貌を浮かべつつ、何処か

 少し困惑もしているようだった

『月虹百合』は、今回の採取薬草には含まれてはいないが、非常に

 稀な薬草で見つける事自体が難しいものだ

 百合なのだが、ただの白い百合ではない

 なぜなら、その色は月明かりに照らすと七色に輝くと伝えられており、

 その美しさは誰もが認めるところである

 しかも、その希少性故に市場では非常に高額で取引されている貴重な薬草だ

 また、採取にも慎重な作業が求められる

 その作業に必要な器具とは、 採取用の大きめのナイフと採取に使う麻袋と

 採取用と治療用に使える2種類の小瓶

 この3つである


 ナイフは柄の部分と刀身の間に隙間があり、そこに親指を入れて

 握り込むと安定する

 採取時は根っこを傷つけないように注意する必要がある

 また、『月虹百合』の花弁は一枚ずつ丁寧に剥ぎ取らないと、そこから

 腐敗が始まるので注意しなくてはならなかった

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