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奇妙な冒険者  連載版  作者: 大介丸
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第115話

「まだまだ新参者の我々には、この辺境の地形には不慣れなため

 討伐はきついと思いますよ」

 テレンスが顎に手を当てて思案しながら、諭すような声で言った

「採取が安全ってわけでもないですがね・・・。

 例えばこの傷薬の材料となる薬草は、魔境内でしか咲いてはおらず、

 しかも群生地は限られている。

 採取するには、その場所まで行かなければならない。

 それに毒草の類もあるはずですよ

 あと群生している一部は、どうやら好戦的な魔獣や魔物の

 縄張り内・・・今回は採取だけにしておくといいのでは?」

 カモサワがそう締めくくる様に説明する


「うんうん。それじゃあこの採取依頼で決まり!」

 テレンスとカモサワに助言をされたためか、カルローラは

 素直に納得したようで元気良く宣言するように言う

「と言う事で、ローザちゃんとカモサワさん、ウルリーカさんと

 アトリーサが手に持っている討伐依頼票は、今度という事で戻してもらう

 ということで」

 ヴァレーアが、討伐依頼票をそれぞれ手に持っていた

 3人にお願いした

 戻すことに異論はないようだが、何となく釈然としない

 表情を浮かべていた

 それでも言われた通りに、掲示板に1枚ずつ手に取っていた

 討伐依頼票を戻しに行った

 何処かほっとしているのは古株のハインツとカーリンだった



「ちらっと見えたんだが・・・

 討伐依頼票の内容は不死種のイービルアイや下級魔神種のレッサーデーモン、

 飛竜種のドラゴンネアーを討伐する気満々だったぜ?」

 カーリンが依頼票の内容を小声で口に出した

 ハインツはそれを聞いて、ぎょっとして目を見開いた

「あの新メンバーなら余裕だとは思うが・・・」

 ハインツはそう言って口ごもる

 それぞれの討伐対象の魔物は、相当な実力を持つ魔物であるため、

 討伐するにはそれなりの腕前が必要となる

 ハインツとカーリンではとても油断できない魔物だ

 そもそも太刀打ちできるかもわからない

 だが、新メンバーだけなら討伐する事はさほど難しくは

 ない事は間違いない



 2人がほっとしている間に、タルコットがヴァレーアに

 依頼票を渡していた

「依頼人は首都の「道具屋」だな。

『光の特薬湯』の素材と書いてある」

 依頼票を覗き込む様に見ていたアトリーサが静かな声で言う

「特薬湯は、毒消し効果があるから冒険者必須アイテムね。

 材料になる『光華』は光属性の魔素を多量に含んでいて、魔境に

 しか自生していない希少な華だから手に入りにくいわね」

 ヴァレーアが依頼票を見ながら説明を始める

 その言葉を戻ってきたローザ、カモサワ オオシマ、ウルリーカ、

 アトリーサは興味津々といった様子で耳を傾けている

「あれで本当に新人冒険者のやり取りか?」

 そのやり取りを眺めていたカーリンが、真剣な表情で

 ハインツに尋ねてきた

 その言葉に、ハインツは首を横に振って否定した

「まるでそれなりに修羅場を経験した冒険者のような感じだ」

 そんなカーリンの疑問に対してハインツは、苦笑しながら応えた

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