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眷属化とヘルン思い

良いね! よろしく!



「そういや結構時間経ったと思うけど

 その追っ手はまだ近くに来ていないよね?」


「ええ ヘルンとお話している間もチラチラ見ていましたので・・・・えっ?」


「おい 海風どうした?」

喧嘩に夢中になっていて気づいたら追っ手が近くに来ていましたじゃ

笑い話にもならない

だが、報告の途中に一瞬固まった海風が段々とそのきれいな白色の顔を

真っ青に変えていく


「に、兄さま

 本当に申し訳ございません

 追っ手の反応が・・・・」


「反応が? どうした」


「すぐ近くまで来ています

 このままの速さで接近してくるのなら、後2,3分でここに来るかと」


「ワタル ボクもアイシクル様に怒られいていた時、1,2分起きに

 眷属の目を使って確認していたけれど気づけなかった

 ごめんなさい」


ヘルンも海風と同じように頭を下げて謝る


だが、


「海風、ヘルン

 俺は別に怒っていないし、君達が悪いとも思ってないから謝らなくて良い

 それよりも、今は追っ手に対して対策を練らないといけない

 時間もそんなに無いし、最低限出来ることを考えよう」


「そうですね 兄さま」


「分かった ワタル」


「それで作戦だが、まず最初に本当に追っ手なのか俺たちは遠くに隠れて観察しよう

 ほぼ確実にラーモンドが放った追っ手だと思うが、万が一違うかったら困るからな」


間違えて入って来た、ただの一般人や冒険者を、捕えたり、多分しないが殺したりでも

したら犯罪だし、そして捕まりでもしたら終わりだからな


「そうですね

 では、ここから少し離れたところに小さな洞窟がありましたので

 そこに行きましょう」


「さすが海風、準備が早い」


「いえいえ たまたま見つけただけですから」



俺、海風、ヘルンはその後すぐに洞窟へと移動し

ヘルンの【神級死魔法:死霊広域探査魔法〈ゴースト・オブ・リーン〉】で拠点付近に召喚した

眷属(ヴァンパイア・レスト(下級吸血鬼))眼を通して追っ手(仮)の様子を見ていた


洞窟内部はそこまで広くないが住むわけではなく短時間の臨時拠点にするだけなので

このぐらいでちょうど良い


ゴツゴツした岩肌には蔦や木の根っこが生えており

この洞窟が出来てけっこうな年数が経っているのか

洞窟内にはちょっとした小川が流れている

そこには鉛筆ぐらいの大きさの小魚と異世界版のサワガニが住んでいた


あと、小川が流れているせいかとても寒いが海風が女神にしか使えない魔法とやらで

カバーしてくれた


ガサ ガサガサ


見始め数十秒ほど経ったその時、草木を掻き分け歩いてくる音が聞こえた

歩く音的に一人であることは確定だろう


「海風?」


「ええ もうあと数秒でヴァンパイア・レストから見えるところまで入ってくるでしょう」


俺の問いかけに海風は目を閉じたまま答える


海風の言う通りその追っ手(仮)は回答から僅か3秒後に現れた


「フルメタルアーマに騎士剣、アルス家の紋章である青竜の入ったタワーシールドか

 これは確定で俺捜索にダンジョンに入ったラーモンド配下の騎士で間違いないな」


「そうですね

 そして、あの様子だとそこが何かしらの拠点だったと気づいたようですね

 ・・・・そういえば兄さまはあの騎士が誰か分かりますか?」


「うーん すまないが顔が分からないとさすがに・・・・」


現在、ヴァンパイア・レストは追っ手の騎士の側面しか映していないので

金属製のフルフェイスのヘルムが邪魔で見えない


ただ、見たところ防具の所々に金や紋章、

騎士剣には宝石などの豪華な装飾が施されているので指揮官などの上官に相当する

人物だと分かった


「ねえワタル

 それならボクの眷属を送れば良いんじゃない?」


「確かにそうだな

 分かったヘルン 出来るだけ弱い奴を数体ヴァンパイア・レストの見える範囲に送ってくれ」


「分かった とりあえず監視のと同じのヴァンパイア・レストを7体送ってみるね」


数秒後、ヴァンパイア・レストと同じのが監視用ヴァンパイア・レストの前に召喚された


「改めて見るとヴァンパイア・レストって気持ち悪いな」

 

召喚させているヘルンには申し訳ないが、異臭こそしないものの

ゾンビみたいな腐敗した肉体に目玉や腕が無い奴、足が無くて這っている奴

中には首が無い奴が歩いているのを見ると少し吐き気や身震いがする


まぁこの世界はそんなのがたくさんいるんだし

これ以上に気持ち悪いのもたくさんいると思うが、やはり空想上のものとしか思っていなかった

地球にいた頃を思い出すと改めて「異世界なんだ~」と思えてくる


「ヴァンパイア・レストはその名の通り下級吸血鬼の事でゾンビの肉体で構成されています」


「ゾンビの肉体?」


「ええ 眷属にするに流れを言うと、まず人間や魔物が死んでゾンビになり

 そのゾンビも人間や魔物によって殺され、時間経過で消える前にヴァンパイア・アーク(上級吸血鬼)が自分の血を与え眷属化し、その個体を複製させます

 当然ですが、眷属化させるオリジナルの個体は出来るだけ損傷の少ないのをします」


「ってことはそのレッサー(下級)アーク(上級)の位はそのオリジナルの個体で

 決まるのか?」


「ええ 簡単に言うなら一部の例外を除きレッサー(下級)の名が付くものは

 ヴァンパイア・レストになり、アーク(上級)の名が付くものは|ヴァンパイア・アークに

 なります

 ちなみに中級はヴァンパイア・ラルク(中級吸血鬼)です」


「そうなのか ありがとうヘルン」



「どういたしまして・・・・でもワタルは命を改造して複製して戦わせているボクを

 どう思う?」


ヘルンは俺の肩に寄り掛かり少し涙を流しつつ聞いた


「ワタルはボクの事気持ち悪いと思う? 怖いと思う?

 ワタルはボクの事どう思っているの? こんな魔法を使うボクはイヤ?」


はい! どうもこんにちは! ヘルンです

               

今回も読んでくれてありがとうございます

 

「面白かった! 続きも読みたい!」


「追っ手の騎士って誰?」


「ヘルンは気持ち悪くも無いし、怖くも無い、可愛いよ!」


「ヘルン大丈夫?」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。



次回もお楽しみに!


byヘルン

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