【サイドストーリー5】 絶望するアルス家 ~国王からの手紙~
本当にごめんなさい
次回もサイドストーリーです。 おそらく次でなんとか終わりにしたいと思います
ラーモンドは朝起きて絶望した
「ラーモンド様 ラーモンド様!
国王 レイル=フォン=ルーズ様より手紙が来ました。」
は?
早すぎないか? 俺がレイル様に手紙を送ったの二日前だぞ
・・・・確かに 飲まず食わず&野盗や強い魔物が出るところや断崖絶壁を2日間休憩なしで
走破すれば行けないことも無いが・・・・
「は、早くよこせ」
「は、はい ただいま」
俺は寝ぐせも整えず、パジャマ姿のままで執務室に入り
とりあえずハンスを呼んだ
「・・・・どうしたものか」
「そうですね。 正直に申し上げるならレイビス様を見つけるのは不可能でしょう」
「・・・・そうだよな」
俺は机に顔を伏せ現実逃避を図った
手紙に書かれていた内容を簡単にするとこうだ
『アルス殿、領地の方はなにかありましたか?
何もないならその限りですが、もし何か困ったことがありましたら
いつでも王家を頼ってください
そういえば、ご子息の方が最近成人の儀を行われたとか
嬉しい限りですね
そして、その際 前勇者と同じ氷属性をもらったとか
しかも、女神様の加護まで
王都の方でも近頃魔物の活発化と対魔国の前線拠点襲撃の報が良く来ます
学者の方でも魔王が復活する兆しなのだとか
そのことで不安だったその時にアルス家のご子息が勇者と同じ属性
これは、第二回目の神魔大戦の兆しでしょう
このことは国中・・・・世界中に発表したいのでぜひ王都レルンへお越しください
一応、各国の王も招待しますのでそこで大々的に発表しましょう
ここだけの話、実はアルス家を公爵に陞爵しようと考えていますので
よろしくお願いします。』
はぁ 仮に今日、王様御一行が王都を出発したとしよう
となればここアルス領に着くのは最短で3日 最長でも5日だろう
ハンスに王様が来るまでにレイビスを見つけられないか?と
もう一度聞いてみたが
昨日よりも語気を強めて「無理です」と返された
理由は昨日までは王様が来るまでまだ日数があると考えていたため
使える私兵300人を総動員出来た
だが、今は王様がもうすぐ来るため、街道沿い、門、領内に入った時の護衛などに
兵を割かなければならない
なので、捜索にだす兵など1人も無い・・・・むしろ少ないぐらいだと
「なぁ ハンス 情けないが一つ知恵を貸してくれ
俺はこの後何をすればよい 教えてくれ」
ハンスは一瞬考え 言った
「そうですね
私1人で捜索するか もう諦めるかどちらかですね」
ハンス一人か 諦めるか、か
我が私兵も少なくなったものだ 全盛期は1万ほどいたのにな
今は騎士団長みずから 単身で任務にあたるのか
こういうのもなんだが 落ちるところまで落ちたものよのアルス家も
(何か分かったかもしれぬな 最近アルス家は不幸なことばかり続いておる
これはアルス家は滅びよという暗示・・・・いやメッセージかもな)
もう、そうとしか思えない
「分かったハンス 頼めるか?」
「はっ 承知しました」
ハンスはその後早足に執務室を出て行った
俺もその後、執務室を出て朝食を食べに食卓へと向かった
「皆、よく聞いてくれ」
「なんですか? そんなに改まって
アナタらしくも無い」
「そうですよ 父様
今日は確かに夏休みですから学校には行かなくても良いですが
宿題をしたいので早く朝食を・・・・」
「すまない 急いでいる所悪いが
これはとても重大なことなんだ 下手すれば一族全員処刑される」
「「「!!!」」」
妻、兄、妹、弟の間に緊張が走る
特に妻のセナは立ち上がり、叫んだ
「どういうことですの? アナタ
まさか、何かしたのですか?」
「いや・・・・確かにしたと言えばしたな」
「な、何をしたのですか?」
「お前たちも知っているだろう
次男の三男のレイビスを襲撃したことは」
「ええ それがどうしたのですか?」
「ああ その後逃げられた」
「は?」
再び緊張が走った
おそらく、レイビスが逃げた先でこの事を話したとでも思ったのだろう
だが、事実はもっと深刻だ
前者は仮に罪になっても罰金か爵位剥奪で済む
だが、後者は処刑だ
前者に比べ、比べ物にならないほど罪が重くなる
「・・・・そろそろ本題に入ろう
今回、俺が改まって話しているのはレイビスが逃げたことよりも
もう少ししたら国王様がここに来ることだ」
「・・・・それのどこがやばいのですか
確かに不手際が無いよう注意をしなければならないですが、処刑まではありえないでしょう」
こいつらは知らないのか?
今朝の手紙の事はともかく、ゴーレムが暴れまわっていた事や
レイビス捜索の情報ぐらい耳に入っていてもおかしくないだろう
俺は家族の情報の疎さに心底呆れつつ、続けた
「それでなぜ処刑されるかもしれないと言った理由は
今回、王様が来る理由が関係している 」
「・・・・」
「実は、今朝王都から手紙が来た
内容を簡単に話すと王様はどうやら勇者を見に来たらしい」
「勇者・・・・ですか?」
「勇者なんて、アルス領にいるという報告ありましたっけ?」
「はぁ 君たちは今世界中でどのようなことが起きているか分かるな?」
「はい! 魔物の量や魔物の強さが普段に比べ
極端に増えていると聞きました」
「そうだ そしてそのような状況の時は魔物の中に特に強い『魔王』が生まれた可能性がある
そのため、今王都では各国の王や軍事関係の長官が集まっている
そして、その時に大々的に勇者の存在を発表しようと今回はるばる王様自ら勇者の確保に来た
というわけだ」
もうここまで言えば分かるだろう
誰が勇者で、俺たちは何をしてしまったのかを
「・・・・つまり勇者様がレイビスという・・・・ことですか?」
顔を真っ青にして小刻みに震えつつ言ったのは妹のレインスだ
「そうだ つまり今からでもレイビスを連れ戻さないと
王様が来た時点で俺たちの処刑は確定となる
理由は分かるよな?」
「ええ もし勇者が見つからないということになれば
王様の招集で来た各国の王は怒り狂うでしょうし、ルーズ王国としても
恥ずかしいことになります
そして、その全責任が我々アルス家に来ますので
処刑は免れないでしょう」
「だよな・・・・」
再び絶望するラーモンドであった。
はい! どうもこんにちは! ソフィアです。
もう少ししたら私とワタル様のラブラブが始まります!!!(嬉)
そして、
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「アルス家の今度気になる!」
「ハンスサイドを見てみたい!!!」
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by ホワイツ=フォン=ソフィア公爵令嬢




