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【サイドストーリー4】 作戦会議inアルス・ラーモンド

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「それでラーモンド様 レイビス様の捜索と言っても

 何かお考えがあるのでしょうか?

 普通に探しても良いですが、それだと捜索範囲が広すぎてとてもではないですが

 1週間程度では発見は難しいかと思います」


「そうだよな

 ・・・・だが、分からないんだ

 ここ我がアルス家の居城アレス城から一番近い街は

 この城門から坂道を下り徒歩20分程で着く領都アレスだが、

 街以外に行く可能性を考えると東にルーズ王国王都レルンへ続く北方街道があり

 南にルーズ王国3番目に広い湖であるレイン湖がある

 そして、最後に可能性は限りなく低いが北にルーズ王国三大ダンジョン 氷神の山脈がある

 出来ればここには行っていてほしくはないが・・・・」


「そうですね・・・・」


ハンスが少し顔を俯け小さくつぶやいた。


はあ 少し前にも言ったが絶望的すぎる

確かにこの状況を作ったのは俺だ すべて俺が悪い

だが、こんな状況どうやって打破するんだよ

おそらく後1週間程度でくる王都からの使者

俺のせいで家を出たレイビス

そのレイビスを探すにもどこに行ったのか分からないため探すことが出来ないこの状況

・・・・いや 探すことが出来ないんじゃなくて 探しても見込みが薄い・・・・か

うるさい! どちらでも一緒だ。


「どうしようか」


俺はまだ若々しく白髪の一本もない青色の髪をクシャクシャと搔きまくる


「ハンス 今出せる私兵はどのくらいだ?」


「そうですね・・・・」


ハンスは右手を顎に添え 目をつぶる

そして、一拍置いて申し訳なさそうに答えた


「・・・・誠に申し訳ないのですが

 今出せるのは全私兵3000の内 どれだけ多く見積もっても500が最高かと」


「そうか そうだよな

 500と言っても街の警備や城の警備、街門の警備、森などの巡回などにも兵を割くから

 捜索はもっと少ないよな」


「ええ それなら300程が限界かと思います。」


「そうか それは・・・・確かに捜索場所を限定しないと難しいよな」


「・・・・ええ」


そうだよな俺が犯したことに私兵全員を動員させることは可能だが

それで街の警備や城の警備がおろそかになって家族や領民にが不幸になるのは

おかしいしそれでもハンスは300人までなら動員できると言っている

問題はこの貴重な300人をどう使うかだ


「なあ ハンス

 俺が考えた案を聞いてくれるか?」


「?」


一つ目の案は二人一組の隊を150組作り

街やダンジョン、その他森や山を捜索させることだ。

この方法を使えば広範囲を捜索できるし効果的だろう


2つ目は300人全員を一つの場所に集合させ

その周辺を捜索することだ

この方法は広範囲は無理だが、その分くまなく捜索できる


「ハンス どうだろうか?」


「そうですね どちらの案も素晴らしいと思いますが

 1つ目の案は広範囲すぎて見落としが多そうですし

 何より二人なので野盗や魔物に襲われればひとたまりもないでしょう


 そして、2つ目は1つ目とは逆に限定的すぎて

 目星がなければ意味をなさないでしょう」


「だよな それは分かっている

 だが、それ以外にどうすれば良いか分からないんだ

 二人一組の案も全員で一か所を探す案もだめなら 後はどうすれば良いんだ

 教えてくれよハンス」


15才の少年に泣きつく43歳の俺

傍から見ればワンチャン通報される構図だ

仮に通報されなくてもこの構図を見た家臣や家族、先祖はどう思うだろう

絶望するだろうか、ため息をつくだろうか、絶望のあまり罵倒するだろうか

家臣はアルス家から逃げていくだろうか


(だが、仕方ないだろう 俺だって頑張っているんだ

 一時の邪な気持ちでレイビスを追放したがために盛大な返しをくらった

 今はその返しを何とかするために何でも捨て 何でも使う

 それが、今のアルス家の出来ることだろう)


もう世も末のような状況になっているが

諦めてはいけない 諦めればそこで終わりだからだ

今は死ぬか生きるかの大事な転換点 気を緩めてはいけない


人権? 道徳? 地位? 金? 城? それがなんだ

俺が持っているものなんかすべてくれてやる その代わりこの状況を打破する方法を

教えてくれ


そんな状況を一番間近で見たハンスは少しため息をつきつつも

ある方法を教えてくれた

それは一筋の希望にも見えたが同時に地獄の灼熱のマグマが下に見えた気がした・・・・


「ラーモンド様 一つ方法があります

 この方法で見つからない可能性ももちろんありますし

 仮に失敗したときにこちらはかなり手痛い被害にあいますが、それでも良いですか?」


かなり意味深に問いかけてくるハンス

どうやらこれはハイリスクハイリターンな作戦らしい

だが、今更なんだ 今でさえ手痛い被害に遭っているのにこれ以上の被害なんて

何も感じないわ それこそゼロに等しい


なんでもかんでもやってやる それこそレイビスの髪の毛一本でも良いから掴んでやる


「それで 作戦とは?」


「作戦は 氷神の山脈攻略作戦です。」


「は? な、なにを言っているんだ

 つ、ついに血迷ったか? 少し休むか? ハンス」


王国三大ダンジョンの一つである氷神の山脈に入り、攻略するなんて何を考えているんだ

自殺行為と一緒ではないか

ああ ついにハンスまでもがストレスで精神がやられたのか


「いえラーモンド様

 これには勝算があって進言しました」


「ほう その勝算とは?」


「勝算というのも少し違うのかもしれませんが

 少し前にダンジョンの周囲も巡回している騎士から伝令で何か煙が上がっていると聞きました

 その時は軽く考えていたので何もしなかったのですが

 もしかしたらあそこで生活をしているのかと思いまして」


「そうか でも失敗した場合どうするんだ

 ハンス、お前もさっき言っていたではないか 騎士を一か所に集めるのは危険と

 確かに今回は目星はあるとはいえ まだまだダンジョンあは未知だ

 それに攻略と言ったか?

 とても一週間程度で終わるとは考えられなのだが」


「いえ、本作戦はレイビス様を捜索するのが目的で言ったのではありません

 ダンジョンを攻略又はダンジョンの新層を発見を目的としています」


「は? レイビスはどうなるのだ

 見つからなければ我がアルス家は滅ぶのだぞ」


「そもそも捜索が一週間程度で終わるわけがありません

 なので王様には他に功績を残しそのことで無罪又は減刑交渉するしかありません」


「だ、だが」


「だが、でもなんでもありません

 無理なものは無理です

 この際、はっきり言います ラーモンド様あなたは300の騎士で捜索できると本気で

 思っていらっしゃたのですか?

 それも有力な目星もなく、出来るわけないでしょう」


「そうだな 申し訳なかった

 その作戦で行こう 頼んだぞ」


「ええ もしかしたらその途中に見つかるかもしれませんし

 一応出来る限りはしてきます では」


そう言ってハンスは執務室を出て行った

作戦の決行は3日後だそうだ

それまでの間俺は交渉の材料でもそろえておこうか

あ、教会に行って神にお祈りもしてこなくては


あぁ 早くもどって来てくれレイビス

俺が悪かった・・・・


 

今話も読んでくれてありがとうございます


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「ラーモンドにざまぁ出来ているのが嬉しい」


と思ったら


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何卒よろしくお願いいたします。


by アルス家私兵騎士団長兼レイビスのメイドのハンス 

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