【特別短編】 異世界でお正月 中編 異世界で新年を!
昨日は投稿しなくてごめんなさい。
もしかしたら明日も投稿できないかもしれません。
ですが、出来る限り投稿するようにハイスピードで執筆します。
どうか皆様応援してください。
「兄さま、ヘルン。 早くこっちに来てください。」
「・・・・・・分かった。 すぐ行く。」
海風がキッチンから顔を覗かせ俺たちを呼んでいる。
どうやら朝食が出来たようだった
だが、俺とヘルンは海風の所に行きたくない。
正直、今でも怖い。
あれから数分経った今でもあの記憶がフィードバックされる。
それに、ついさっきまで殺気のオーラを放出させ、寝室の温度を一瞬で氷点下までしたあの魔法
あの時は、ほぼ同時にヘルンがシールド張ってくれて助かったが、また使われたらと思うと・・・・・・
隣を見るとヘルンもただでさえ血が通っていない不健康そうな真っ白の肌の色なのに
今は真っ青になりブルブルと体を震わせている。
(元とはいえ女神なのにここまで怖がるなんて・・・・・・)
俺は改めて海風の怖さを知った。
だが、このまま海風の命令を無視してここいてもまた怒られるだけ
早くリビングに行かなければならない。
とりあえずヘルンと一緒に行こうと呼びかけた
「ヘルン! ヘルン! 行くぞ。」
「・・・」
「ヘルン? おいヘルン」
「・・・」
ヘルンは体を震わせて動かない それどころか喋りもしない。
あまりの恐怖に失神してしまったのだろうか?
だがもう時間がない 刻一刻と海風が怪しみ ここに来る時間が迫っている。
「ヘルン。 だがもう時間が無い 一回だけだ 一回だけ。」
俺は最終手段として氷の塊を二個用意し
体の大動脈が通っているところに置く。
よく、熱が出た時に熱を冷ます際に使用する方法だ。
「これでびっくりして起きてくれれば良いのだが・・・・・・」
「!!! な何ですの? また敵ですか?」
「いや 普通に氷の塊をヘルンの足と首に置いただけだ。」
「そう・・・ですか。 驚きました いきなり寒くなって。
それでなぜこんなことを?」
「ああ 今から朝食で海風が呼んでいたから。」
「!! そうですか。 分かりました。」
寝室を出る際、ヘルンが何か覚悟したような表情をしていたが・・・・・・まぁ大丈夫だろう
それより、氷戦法でヘルンが起きてくれてよかった。
もし起きてくれなかったら俺とヘルン また怒られる羽目になっていたし。
「兄さま ヘルン 遅かったですね。
何か ありましたか?」
「い、いや何も無かったぞ ちょっと顔を洗ってたんだ。」
「う、うん それで遅れました。」
やばい やばい やばい
理由を聞かれることは予想していたのに、いざ聞かれると結構カタコトで喋ってしまった。
これは確実に海風にバレているだろうなぁ。
この後、俺の絶望した未来が起こると思っていた。
「そうですか。 まぁ良いです。
それよりも 兄さま ヘルン 明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。」
ふぅ~ 危なかった。
まぁ海風なら分かっていて見逃した感があるけど まぁ良いや。
それより「今年もよろしくお願いします。」?
ああ そういや現実世界では今日は1月1日だったか
この世界の月日があるのかは知らないが、もし仮にあるなら今日でこの世界に来て
だいたい1か月ぐらいかなぁ
「海風 ヘルン あけましておめでとう 今年もよろしく。」
「ん? アケマシテオメデトウゴザイマス? って何?」
「ああ 明けましておめでとうございます。とは 今日が俺たちの世界で
1月1日言う挨拶なんだ。
その日が一年の始まりで 明けましておめでとうございます。と一緒に
今年もよろしくお願いします。って言うんだ。」
「へぇ~そうですの。 分かりました。
改めて アイシクル様 ワタル あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。」
「ああ よろしく。」
「ええ よろしくお願いします。」
「っていうかヘルン この世界に暦や日にち 一年とかってあるのか?」
そうこれは結構気になっていて、この世界に転生したときに
メイド兼騎士団長のハンスやラーモンド、執事などが 月の日や炎の日などの単語を
喋っているのと聞いて、この世界にも月曜日や火曜日などの月日に関する概念があるのかなぁと
思っていたのだ。
「うーんそうですね。 少なくともボクのいた魔国にはなかったと思います。
もしかすれば人やエルフなどは使っているのかもしれません。
助けになれなくてごめんなさい。」
「いや いいんだ。
だが人やエルフがもし使っているなら転生時に聞いたあの単語の意味も分かる。
だがまぁいずれにせよここから離れて隣の国にでも行くつもりだし。」
「そうだね。 ちなみにボクも一緒に行っても良いかな?」
ヘルンが目を潤わせて聞いてくる。
「ああ ヘルンは仲間だからな。
この世界に来て最初の大事な大事な仲間だからな。」
「ありがとう。 ワタル。」
俺とヘルンがイチャイチャしてると
横から海風が入ってきた。
「あの そろそろ良いですか 二人とも。」
「「あ! ごめんさい。」」
「別に謝ることじゃないんですよ。
二人が仲良くなることは良いことですし その出来れば私とももっと・・・・・・」
「ああ 海風も大事な仲間で俺の可愛い妹で彼女で女神様だもんな。」
「はい! 兄さま」
「あの~ 女神様で言うのならボクも一応女神なんですけど・・・・・・」
「まぁまぁ とりあえず お雑煮食べようか?」
「はい」「ええ」
こうしてワタル、海風、ヘルンは無事?に新年を迎えられたのだった。
今年がどうか良い年でありますように。
はい!どうもこんにちは 霧ともです。
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