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【特別短編】 異世界でお正月 前編 ワタルとヘルン海風の怖さを知る   

約一か月間 投稿しなくて本当にごめんなさい。

すごーく遅れましたが 正月スペシャルです。(季節外れの)


「うーん よく寝た よく寝た」


今日は昨日みたいに誰かさんのせいで深夜3時に起こされなかったおかげで

ぐっすり寝れたのでとても気持ちが良い

これからもこの気持ちの良い朝を迎えれる事を願いつつ大きく背伸びをした。


そういや今日は海風がいない 

何やら神界で新年の集会があるそうだ 

だから今日は朝起きた時に「おはようございます。 兄さま」の声がない

なんかいつもの海風の挨拶が無いと若干調子狂う感じがするが・・・まぁ今日だけか


そんなことを思いつつ俺は布団から出ようとした・・・


ガクン


「え?」

布団から出ようとした時布団に足を取られ転んでしまった。

そしてそのまま隣の布団にダイブしてしまった。


「痛・・・くはないか でも新年早々コケるとか

 今年大丈夫かなぁ」


そう思いつつ前向けに倒れた体を起き上がらせるべく床に手を着いたその時


ムニュ


手の平にやわらかい、ふくらみのあるものを触っている感覚が伝わった

「? この感触 胸か? 

 でもおかしいな今この部屋には俺しかいないはずなのに」


この部屋は俺と海風の寝室 ヘルンはヘルン用の部屋を割り当ててある。

それに、海風が就寝時 入室禁止ときつく言っていた


だから俺以外にこの部屋に人がいるわけがないのだが・・・


「だがヘルンだろうな 言っちゃ悪いが海風はこんなに胸が小さくないし

 そもそもこの家に女はヘルンと海風しかいない。

 そして海風がいない今、ヘルンしかいない」


俺は冷静?に解説をし終わってあることに気づいた


「これってもしヘルンが今起きたら俺 死ぬんじゃね」


そう この瞬間にヘルンが起きたらほぼ百パーセント殺される


ということで俺は少しずつ、少しづつ手を引いて行った

起こさないように、ばれないように


「よし!」

そして、あと少しの所になったその時


「・・・ワタル?」


「やばっ?」

やばい ヘルンが起きてしまった。

このまま

俺は一瞬にしてこの胸がヘルンだと気づき、とっさに手をひ込めようとしたが・・・遅かった。

そして、このまま殺されるんだと俺は目をつぶる


「・・・わワタル もし良かったら もっと触ってもいいよ。」


「え?」


「だからワタル ・・・・・・触りたいなら ボクをもっと触ってもいいんだよ?」


何が何だか分からない?

ヘルンは俺を殺すどころか、顔を赤らめてもっと触ってい良いといっている。

男ならお言葉に甘えて触って、そのまま押し倒せばよいのだろうが・・・・・・

俺にはそんな度胸はない

そんな事が海風の耳に入ったらそれこそ本当に殺されるからだ

だが・・・・・・


俺の中で相反する二つの考えが巡っていく

そうしている内にも時間は過ぎていく・・・・・・


「ワタル?・・・・・・」


ヘルンからの声 少し悲しんでいるように聞こえる。


俺は思った

女の子にそんな顔をさせてはいけないと


「ヘルン!」


「ワタル!」


俺はヘルンに抱き着こうとした・・・だが

否 抱き着いた その瞬間


「兄さま。 ただいま戻りました!

 明けましておめでとうざい・・・・・・ます?」


「「あっ」」


(あ~これやばいやつだ。 海風が帰ってきてしまった。

 ヘルンと二人きりで話すことさえ阻止してくる海風がこの状況を見たら・・・・・・

 俺は間違いなく殺される。)


一瞬で凍り付いた空気にワタルは恐怖と懺悔の壁に挟まれていた。


「お兄様 これはどういうことでございますでしょうか?

 状況を詳しくお話してほしいのですが 」


「いや~ あの」

ワタルとヘルンはあまりの恐怖に震えあがり

顔は真っ青になっていた。


「あっ 当たり前ですが 嘘はおっしゃらないで下さい

 女神には嘘は通じませんので

 もし仮に兄さまが嘘を言いましたのなら・・・・・・もうお分かりですよね?」


怖い、怖すぎる

ヘルンの方から誘われたとはいえ最初に触ったのは俺だ。

全責任は俺にある。

潔く 散ろう 辞世の句でも詠んでおこうか?


今だ冷たく張り詰めた空気の中 ワタルは静かに立ち上がり海風の前ある椅子に座った

そして、その顔は完全に死を悟って 何も感じなくなった表情であった。


「俺は今から1時間前ぐらいに起きた。

 そして、顔を洗いに行こうと立ち上がったところ ヘルンの部屋が少し開いていて

 気持ちよく寝ているヘルンの顔が可愛くて つい・・・・・・」


「な、 ワタルなんで」

これでヘルンは助かる。 元より俺が


「そうですか。 ヘルンからは何かありますか?」


「わ ワタルは悪くない。 ボクの方からワタルを誘った

 だからアイシクル様 ボクに罰を。」


「おい ヘルン!」


震えた声で自白したヘルン

元とはいえ女神であるヘルンも現役女神の海風の事怖いんだと思いつつ

これだとヘルンも死んでしまい 俺の嘘の証言も効力をなくしてしまう。

ヘルンは俺の行動の意味が分からなかったのだろうか?


そもそも俺が海風に嘘の証言をした理由は死ぬ事が確定していたからだ。

海風にヘルンに抱き着いている所が見られた時点で俺がどんな弁明をしても

確実に殺される 処刑されることが分かっていたからだ。

それならせめてヘルンだけは生き残らせようとしたのに これだと・・・・・・


「はぁ~ 兄さまはともかく ヘルンまで死にに行くのですか

 ・・・・・・うらやましいです。」


「「え?」」


「二人のそのかばい合いというか なんというか

 っていうか兄さま 気づかなかったのですか?」


「???」


「・・・・・・そもそも私がヘルンはともかく兄さまを殺せるわけありませんじゃないですか

 それなのに、今にも殺されに行くような表情をして・・・・・・

 そんなに私の事が怖いのですか?」


「「うん」」

俺とヘルンは同時に頷いた。


「・・・そう・・・ですか

 兄さま 私、泣きますよ。」 


「ごめん ごめん

 でも、正直本当に怖いよ」


「そうですか。

 出来るだけ改善してみせます。

 兄さまに怖がられるなんて 婚約者として失格ですから。」


「お おう」


「それでは朝食の準備をしますね!」


「ああ 頼む」


こうして朝に起きた騒動は無事?解決した

この一件でヘルンは海風の怖さが分かり 

以後 海風に対し反抗はしないようになった。(ワタル関連は除く)

はい! どうもこんにちは! 死神ヘルンです。


あの兄さまがボクの胸を・・・(恥)


そして、


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「死神ヘルンの今後気になる!


「ヘルンは大丈夫?」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

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