死神大戦 4 氷の女神VS死の女神
数日間投稿しなくて本当にごめんなさい(何回も何回も本当にごめんなさい)
11月末もでこの状態が続きそうです
ですが毎週 2つ~3つは最低でも投稿します。 ご了承ください。
海風SIDE:
「兄さま 大丈夫ですか?」
私は先ほどの崩落で開いた穴の中に入り
地面にぐったりと倒れている兄さまを発見して、急いで駆け寄った
「兄・・・さま? 兄さま大丈夫ですか?
兄さま 兄さまぁ」
(もう少し私が早くに駆けつけていれば・・・)
そんな気持ちは私の心の中を駆け巡り 私は今すぐにでも死んで
兄さまに会いに行きたいと思った・・・
「兄さま 兄さま 起きてください 兄さまぁ」
私は 兄さまの体を抱きしめながら泣き喚いた
その時
ドクン ドクン ドクン
(・・・音が聞こえる 兄さまから?)
そっと私は耳を兄さまの胸元に近づけ、すました
ドクン ドクン ドクン
(兄さま! 聞こえる!)
私は嬉しすぎて、つい兄さまの胸に顔からダイブして喜びを感じつつ
兄さまに謝りました
まあ兄さまなら「気にするな」とでも言うのでしょうけど
でももう少し早く来ていれば兄さまを・・・そう思いました。
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「はあ~ もう来たのか 本当にめんどくさい
でもまあ こちらから行く手間が省けたし まあ良いか」
「ふぇ?」
驚きのあまり私はいつも出ないような声を出し 盛大に転げてしまい
地面に頭をぶつけました
洞窟の後方から声が聞こえてきたのです
そして、少し見ていると 全身黒づくめの服を着た少女が
こちらに向かって歩いているのです
「今代の管理者女神位階 二位のアイシクル様 じゃないですか
こんにちは お会いできて光栄です ボクは前代の位階二位の女神
死を司る女神 ヘルンです。 」
ヘルンは先ほどの発言とは別人のような態度で 丁寧にお辞儀をしていた
何も知らない人が見たら 貴族の令嬢のようにも見える そんな感じだった
だが、気を許してはいけない
こいつは兄さまを・・・兄さまを瀕死の状態にした張本人
だから
「どうしましたか? アイシクル様
何か嫌なことでもございまして?」
「よくも・・・よくも兄さまを」
私はもう怒りで気が狂いそうになった
「ふふふ どうしましたの? アイシクル様」
「兄さま 海風が仇をとります
【神級氷魔法:【アイス・エイジ】」
洞窟内の地面、壁、天井すべてが氷になり 所々氷柱が出来ていた
私は勝利を確信した・・・
「アイシクル様 遅いですよ
魔法が発動する前から予測出来ました」
「っつ」
死神の声がした瞬間 左肩に鈍い痛みが走り
痛みのあまり倒れそうになった
だが、
「【神中級氷魔法:アイシクル・ランス連射】」
「おお その状態でよく魔法を撃てましたね
それにボクが飛べる事もしっかり分かっている でも甘いね
【神級死魔法:アンデット・レギオン】
【神中級魔法:カージョン・ランス10連射】」
「なっ? 【神中級魔法:アイス・ウォール12枚】」
死神は背中についている黒い羽で空中を舞いながら攻撃してくる
そして、その攻撃・・・槍に当たると体が毒に侵され
使えなくなる そして、その後全身に毒が回り死に至る
だから絶対に防がなければいけない そう思い私は多めにアイス・ウォールを
展開し前方からの攻撃を防いだ・・・のですが
「だから甘いって言っているのですよ アイシクル様
【神級魔法:カーデッド・レイン】」
「・・・くっ 【神中級魔法:アイス・ウォール】」
パリン
対【カーデッド・レイン】用に数秒の間に展開させたアイス・ウォールが
破壊され、腐食の雨が直に私に降りかかってくる
それが10分程続いた
一粒一粒の腐食水は女神の防御力でさほど効果はない
ですが、それが何十粒も何百粒もひいては十分間も降りかかると女神の防御力を貫通し
直に私の体に影響が出てくる
そして、
「くっ 兄さま・・・もう海風は戦えるほど力が残っていません
兄さま 私は死神を倒せませんでした 兄さま本当にごめんなさい 本当に・・・」
もう私には死神と戦うだけの体力、気力、魔力、精神が無かった
「ふふふ はははっ アイシクル様 体が悲惨なことになっていますねぇ
もうそれじゃあ仮にあの男が生きていたとしても
意識が戻る前にアイシクル様が力尽きて死ぬでしょう」
「ふふふ そうでしょうね
でも、そうならせめて最期に・・・兄さまに・・・兄さまのために・・・あなたを
お前を殺さないと 私も楽に逝けませんよ」
私は最期の力を振り絞り 立ち上がった
その時に血が大量に床に流れていたのを見て本当に最期を悟った
「ふふふ その状態でボクを倒せるとでも?
ただでさえ普通の状態でも防戦一方で負けていたのに 倒せると?」
「ええ そうですよ
【神上級氷魔法:アイス・ブースト】
【神上級氷魔法:アイシクル・アーマー】
【神上級氷魔法:アイシクル・シールド】
【神上級氷魔法:アイシクル・ソード】」
残り少ない魔力を使い切って発動させた上級魔法の
装備で死神に向け突撃しよう・・・と一歩進んだその時
バキッ
ガクン
「え?」
視線が下に下がった
否 自分の足が砕けたのだった
そして手も落下の衝撃を和らげるため手を着いた瞬間
バキッ
地面に着いた右手が肘から骨が砕けたのだった
「ふふふ だから無理って言ったじゃん
一回自分の体見た方が良いんじゃないのかな?」
「・・・」
「分かったでしょう その体ではボクを倒すことはおろか
動くことすらまともに出来ない」
死神の言った通り 私の体は両足が砕け 利き手である右手も砕け
出血多量で意識が朦朧としてきている
その上 腐食したところが息をするたびに痛み とても耐えがたい
いっそ楽になりたいと思った
だが、(兄さまのためにもころs)
「あ そういうの良いから どうせあの男の事考えていたのでしょう?
アイシクル様を殺した後 すぐ殺しとくから 安心して死ね」
「ぐっ・・・」
死神の鎌が形状を変え 剣になり
その瞬間 私の胸を貫いた 鈍い痛みが全身に流れ
意識が消えかかる
それをどうにか持ちこたえつつ 兄さまの方へ残された左手で這っていった
「兄さま 本当にごめんなさい
弱くて 本当に弱くて 本当に・・・守れなくて 恩返し出来なくて
出来るなら兄さま もう一度 もう一度だけ 話さしてください 目を覚ましてください
もう一度だけ・・・もう一度だけでいいので 兄さま」
兄さまの近くまで行き耳もとで小さな声で言った
「もうあきらめてください
そしてアイシクル様は早く死んでください」
「くっ ・・・兄・・・さま」
二度目の剣が刺さり 私は完全に意識を失った 否 死んだのだろうか
「海風 大丈夫・・・ではないか
海風 後少しだけ意識持つか?」
(兄さまの声だ ああここが死後の世界 でも前とは違う 真っ暗だ)
「海風 起きろ 死神に勝てる そして、海風が回復する作戦が一つある」
「兄・・・さま? これってまだ現実? 死んでない?」
「ああ だがもうすぐ死ぬ だから早く 手をつかめ」
「はい 兄さま」
私は最期の力で手を伸ばし 兄さまの腕を掴んだ
「海風 いくぞ!
「「【アイシクル・モード】」」
シュパン
「兄さま 目覚めてくださりありがとうございます。
そして、私を助けてくださりありがとうございます」
「いや 俺も起きるのが遅くなってごめん海風
そして、海風持ちこたえてくれてありがとう 助けに駆けつけてきてくれてありがとう」
「いえいえ
兄さま 私の魔力はもうほとんどありません なので・・・」
「いや海風 海風が作った装備で戦う 魔力は俺のを使う まあほとんどないがな」
「そうですか 分かりました
では兄さま 二人で死神を倒しましょう!」
「ああ そうだな 海風 頑張ろう!」
「はい 兄さま」
はい! どうもこんにちは! 死神ヘルンです。
最近 悪役ばかりですが、どうかボクの事嫌いにならないでください
そして、
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「アイシクル・モード(海風と兄さま)の戦いが今後気になる!」
「海風は大丈夫?」
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