竹取の翁は光る竹を振り回したい
今は昔、竹取の翁という者ありけり
「どれ、今日も竹を取りに行くか……」
翁が竹藪で手頃な竹を探していると、目の前に光る竹が現れました。
節の一つが輝かんばかりに光っており、翁はその美しさに思わず『振り回したい』と思い、根元から竹を切りました。
「振り回すなら……ダンジョンか」
翁は光る節の上で竹を斜めにカットし、竹槍を拵えました。そして竹槍一つでダンジョンへ向かいました。
竹槍はダンジョンでも見事に光り輝き、薄暗い迷宮を明るく照らします。
「グルルルル……!!」
おおっと、翁の目の前にコボルトが現れました!サプライズドユーです。
「小癪なコボルトめ……!」
翁は竹槍を突き、コボルトの心臓を一突き! 深々と刺さった竹槍はコボルトの体内を明るく照らします。
翁はダンジョンの奥深くへと進みました。途中でお婆さんが作ってくれたオニギリを食べ、気合十分です。
邪悪なオーガや狡猾なサイクロプスも一突きで絶命させ、翁のレベルが鰻登りで上昇していきます。
「ワシ……最強……!!」
しかし戦闘を重ねる毎に竹槍は確実に痛んでいきました。
そしてついに竹槍は割れ、中からなんと非常に可愛らしい光り輝く女の子が現れたのです!
「…………ココ……どこ?」
かぐや姫は眉をひそめました。
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