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短編集

漫才「小説書いてるんです」

作者: _



ツッコミ「はいどうも〜」


ボケ「おはよう太陽こんにちは!」


ツッコミ「なんやそれ」


ボケ「俺が書いた小説の主人公が毎回そう言うんや、ソシャゲからぱくったけど」


ツッコミ「そんなんに場の空気奪われたのめっちゃ悔しいわ、悪い意味やのになんでやろ」


ツッコミ「ていうか小説書いてるの?」


ボケ「うむ、最近は異世界とかちゃんと書いてるんや」


ツッコミ「へえー気になるな、ちょっと覚えてる文とか読んでくれよ」


ボケ「特別だぞ? じゃあまずは〜」


ボケ「主人公とヒロインだけの軍勢は」


ツッコミ「ちょっと待って? 二人しかおらんのに軍勢っておかしいやんけ」


ボケ「いや、軍勢やし。主人公とヒロインだけで数百人居る」


ツッコミ「なんでやねん」


ボケ「簡単に説明すると増えたんだよ」


ツッコミ「簡単に説明されて分からん状況とは恐れ入ったわ」


ボケ「分かんねえのか……やれやれ、仕方ないな。新人に教えといてやるよ」


ツッコミ「小説特有の説明担当キャラの絡み方やめろや」


ボケ「まず主人公は転生に失敗したんだよね」


ツッコミ「へえ?」


ボケ「そしたら五人に増えちゃった」


ツッコミ「ヒロインは?」


ボケ「魔王の陰謀で毒キノコ食わされて増殖病を患った」


ツッコミ「主人公もそれでええやんけ、回りくどいな」


ボケ「なんで分かったんや、主人公も姫とキスして増殖病患うって」


ツッコミ「お前と読む小説は面白そうだな」


ボケ「そりゃ面白い、俺の小説が面白いからな」


ツッコミ「正直、軍勢のそのあとが気になってる」


ボケ「軍勢はそのまま東に行進して魔王を討伐、悪戦苦闘やった」


ツッコミ「はあ? 主人公とヒロインの軍勢って魔王からしたら辺り一面に時空の歪みがあるようなもんやぞ?」


ボケ「魔王の卑怯な手で苦戦するんや、主人公の一人が人質にされたりな」


ツッコミ「仲間想いにも程があるやろ、どうせ増殖するのに」


ボケ「ヒロインの前で残酷な真似できんやんか」


ツッコミ「この時点で残酷もクソもあると思うか?」


ボケ「主人公はとびっきり英雄な主人公だけ大量の童顔ロリ巨乳ヒロインとハーレムを築けると思い込んでる」


ボケ「だから聖人君子になりきって助けようと動いてるんや」


ツッコミ「くそしょーもない欲望やな」


ボケ「途中で魔王が痺れを切らして重力を百倍にしたり」


ツッコミ「ほう」


ボケ「でも主人公が更に数百倍の力で空間を立て直す」


ツッコミ「お前ソシャゲの影響めっちゃ受けてんな」


ボケ「そんでみんな聖人君子やから峰打ち感覚で魔王をシバキ倒した」


ツッコミ「それはもう峰打ちではない」


ボケ「とまあなんやかんやで魔王が降伏してな……俺、驚いたんだよね」


ツッコミ「え、何が?」


ボケ「来た感想全部『楽勝討伐でスッキリしました』やった」


ボケ「なにが行かんかったんや?」


ツッコミ「ソシャゲみたいなインフレ以外ないやろ」


ボケ「バッサリかよ、死にそう」


ボケ「しかし隣のツッコミは言葉の刃を口に収めながら笑う。」


ツッコミ「安心せい、峰打ちじゃ」


ツッコミ「いや、ツッコミの峰打ちってダサすぎやろ」


ボケ「一人で何言うてるん……」


ツッコミ「もうええわ!」


二人「ありがとうございました〜」





漫才処女作、楽しく書けたなって思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なろう感がいいですね。 漫才内の異世界ストーリーが練られていて想像すると面白いです。 [気になる点] 内容が多くの人に笑って貰えるかと言う点では難しいです。
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