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「潔癖女」
とにかく私はだらしないことが嫌い。
制服のリボン。少し曲がっているだけでとても気になる。
制服のスカート。汚れが少し付いているだけで洗いたくなる。
だから私は「潔癖女」と呼ばれ、中学時代変な奴だと皆からさけられていた。
ただ一人、除いては。
川原愛音だけ、私のことをわかってくれていた。
ただ一人の親友。
なんだか寂しいけれど、私には関係ない。
私は一匹狼で生きていく。
そのうち愛音もいなくなるだろう。こんな私を見捨てて華やかな世界へ出ていく。
きっと。
私は教室の隅で雲一つない空を見上げていた。