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高校生活・スタートライン
こんにちは。yuikoです。
初投稿です、恋愛ものを頑張って書いていこうと思ってます。
よろしくお願いします。
空が青い。
私は西の空を見る。一つだけ浮かんだ、大きな大きな雲。
それは魚の形をしていた。
それはずんずんと動いてやがて見えなくなった。
「あの時と同じだなあ。」
そうつぶやいた私はそっと目をつぶった。
高校1年の春。
「西内奈々です。中学の時はなっちゃんと呼ばれていました。
早く皆と仲良くなりたいです。よろしくお願いします。」
そう自己紹介をしたとき、声をかけてくれた人がいた。
「へぇ、お前ってなっちゃんって呼ばれてるんだー。」
「俺も夏樹だからなっちゃんって呼ばれてるんだ。1年間よろしく!」
夏樹という男子はナマケモノみたいな顔で、背は私と15cmくらいしか変わらない。
制服はズボンの下の部分が余っている。だらしない。絶対彼とはかかわりたくないと思った。
この日から、私の高校生活が始まったのだった。