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チャーリー・パーカー「Meandering」

 なんだか「チャーリー・パーカーが分からない」と嘆き悲しむ声が聞こえてきたので、聴きやすい名曲をご紹介します。「Meanderingミアンダリング」です。


 このバラードの音色に浸かりながら、うっとりとしていると、日がたちまち暮れてしまう感じです。そういう魅惑的な感じですので、余計なことは一切考えないで、音の快感にふけるべきでしょう。


 しかし、考えても見れば、チャーリー・パーカーはモダンジャズの立役者であり、1940年代のジャズをすっかり変えてしまった人物です。この人がいなければ、モダンジャズは生まれなかった。

 それまでのスウィングジャズとは、まるで違う音楽。

 スウィングジャズとは、グレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」や「ムーンライトセレナーデ」を聴いて頂ければ、イメージは掴めると思います。

 ビックバンドで、調和のとれた音楽を息を揃えて演奏する。

 これが、モダンジャズになると、クラブに集まった人々によって、各々がソロパートで、高度な即興演奏(アドリブ)が繰り広げ、その度に高度で前衛的(アバンギャルド)なテクニックを披露しました。

 チャーリー・パーカーは、麻薬に染まり、破綻した生活を送りながらも、驚異的な演奏能力によって、周囲の人間を驚かせたものです。(パーカーはジャズの世界を塗り替えてしまった、なんていうとスウィングジャズファンに怒られてしまいますが、モダンジャズ、フュージョンと続く音楽史的には、信長レベルの人間でした)


 本などを読むと、ずいぶんと変わった方だと思いますが、演奏はとにかく凄かった。それで、ライバル心を煮えたぎらせたトランペッターのディジー・ガレスピーと共演して、お互いに凄まじい演奏も残している。そういうところがものすごい魅力的ですね。


[追記]

 ディジー・ガレスピーとの熱い演奏を繰り広げている「ジャズ・アット・マッセイホール」での「チェニジアの夜」などもいつか、紹介できたらと思います。

               (2017.10.22)


 パーカーに関して追記で、あまり語るのはもったいない気がしますが、連載再開前なので、少し語ります。現在、パーカーのアドリブを心ゆくまで味わいたいと思ったら「バード・アンド・ディズ」がお勧めです。チャーリー・パーカー(アルトサックス)とディジー・ガレスピー(トランペット)の技の競い合いのようにも思える、壮絶な演奏が繰り広げられます。圧巻はそのスピードと自由自在なアドリブ、そしてパーカーらしい情緒あふれる音色にあると思います。そして、重要なのがピアノがセロニアス・モンクだということです。モンクについてはもっともアバンギャルドで尊敬すべきピアニストだと思っていてください。いずれ紹介する時がくると思います。(2019.2.4)

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