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ジャズメッセンジャーズ『バードランドの夜』「チュニジアの夜」

 はい。皆さま、お待ち遠さまでした。

 今回は、本命の中の本命「バードランドの夜」をご紹介していきたいと思います。演奏するバンドは、あの「モーニン」でもお馴染みの、アートブレイキー率いるジャズメッセンジャーズです。

 しかし、メンバーは少々違います。今回は、リー・モーガンではなく、クリフォード・ブラウンがトランペットを吹いています。

 メンバーとしては、リーダーであるアート・ブレイキーのほかに、ルー・ドナルドソンがサックスを吹いていて、ホレス・シルヴァーがピアノを弾いている。カーリー・ラッセルがベースを弾いている。こういう陣営です。

 ジャズメッセンジャーズというバンドは、メンバーの入れ替わりが多かったようですが、それらの人々がみな大物になっていったことで、マイルスのバンドと近いものを感じさせてくれます。


 この『バードランドの夜』の優れている点は、まことに熱いことですね。演奏の熱が押し寄せてくるような、そんな凄まじい勢いを感じさせてくれます。さぞ、当日は暑苦しかっただろうなぁと思って聴いていたのですが、実は、1954年2月の演奏だそうです。冬ですね。ニューヨークの2月がどんなものかは知りませんが、暑苦しくはなかったのかもしれませんね。

 しかし、皆さんは演奏を聴けば、僕の言っていることが分かっていただけるのではないかと思います。それぐらいの情熱だったので、はじめてこのアルバムを購入してきて、聴いた時に、僕はすごいな、とは思ったのですが、騒がしかったので、放置する流れとなりました。


 それがどういうタイミングに好きになったのか、覚えていないのですが、今では、定期的に、大音量で聴いています。たぶん、クリフォード・ブラウンのファンになってからなんですよね。そういえば、これもクリフォード・ブラウンだな、と思って書き直してみたんです。そうしたら、もうばりばりにトランペットを吹いているわけですね。

 すごい興奮してきたわけです。クリフォード・ブラウンだけでなく、ルーさんのサックスも非常にファンキーで格好いいし、ホレス・シルヴァーのピアノは単純ながらも中毒性があり、強烈にファンキーで、聴いていて、最高にスウィングしました。躍り出しそうになったんですよね。


 ハードバップの夜明け、と言われているライブなのですが、まあ、そのあたりの歴史的な重要性は僕にはあまり語れません。とにかく盛り上がる、楽しいライブ録音だということは保証しておきます。


 それで、その中でも最高だな、と感じるのが「チュニジアの夜」。その頃、チャーリー・パーカーの『ジャズ・アット・ザ・マッセイホール』の「チュニジアの夜」をよく聴いていたので、ここぞとばかりに聴き比べをしていました。そうすると、何もかもが違っていながらも、両方とも素晴らしかったんですよね。

 1分あたりから吹きまくっているのがルーさんです。ここもかっこいいですよね。3分あたりから入ってくるのがクリフォード・ブラウン。5分あたりから入ってくるピアノのがホレス・シルヴァーです。シルヴァーの盛り上がりがすごい。そして、アート・ブレイキーのドラムの野性的でエネルギッシュなこと!


 特筆すべきは、バラードの「ワンス・イン・ア・ホワイル」になります。これはクリフォード・ブラウンの艶っぽいフレーズから始まります。この曲も、大好きで聴いています。洋酒を飲みながら聴くのが楽しいですね。僕は、お酒は基本的に飲みませんが……。



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