ジョン・コルトレーン『ライブ・アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード』「朝日のようにさわやかに」
アルバム名を書かず、曲名だけで言われて面食らってる方もいると思うのですが、タイトルがアルバム単位の紹介ではないので、分かりづらくなってすみません。
※のちにタイトルにアルバムの名前も載せるようにしました。
1961年録音の「ライブ・アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード」に収録されている「朝日のようにさわやかに」のことです。
マッコイ・タイナーがピアノで格好良くテーマを弾いて始まり、後半、コルトレーンが恍惚状態で(たぶんね)サックスを吹きまくっているやつです。
僕は、はじめて聴いたコルトレーンって、このアルバムだったんですよね。これと前後して「マイフェイバリットシングス」も聴いたと思いますが、そちらの記憶はあまりありません。「スピリチュアル」の冒頭で、コルトレーンのハードボイルドな世界観を味わった瞬間、ああ、これはちょっと違うな、すごいけど違う……そう思いました。だって、僕はビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」のようなものを求めていたのですから。激しすぎて、まったくついていけなかった思い出があります。今ではこのアルバムではこの曲が最高ですね。
いきなり脱線しますが、ソニー・ロリンズの「ヴィレッジ・ヴァンガードの夜」の「朝日のようにさわやかに」も良かったなぁ。大胆で、優しくて、太くて、自由で……。
後半からコルトレーンがとんでもない勢いになってゆくので、そこが圧巻ですね。後年の「セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイバリット・シングス」なんて聴くと、あれ(朝日のようにさわやかに)は序の口だったかと思ったのですが。それでも、やはり思い出深い名盤ですね。
コルトレーンのサックスの音色って、若々しさと張りがありますよね。あとは、とにかく、吹くのが長いというが、しつこさがあります。ダイナミックでドラマチックで恍惚で、最後には感動が訪れるという素晴らしいものですね……。
[追記]
これはジャズ入門的なエッセイなのに、いきなりコルトレーンのかなり難しい名演を紹介しているような気がします。一般的には「マイフェイバリットシングス」と「バラード」という聴きやすいものから紹介するのが普通なのですが、そこから入るとなかなかコルトレーンの魅力に出くわさないので、こういうがっつりとした豚骨ラーメンの大盛りみたいなものから紹介するというのも間違いではないのではないでしょうか。(2019.2.4)




