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眠れる女王と常冬の国  作者: 調彩雨
第一章 解を求める者
2/8

1-1

 


 

 魔法使いも女王も魔女も、国を支える存在ではないのか。


 降りしきる雪を眺めながら、国王は途方に暮れていました。


 魔法使いの失踪、春の女王の異変、終らない冬。立ちはだかる難問に、解決策は見つかりません。


 このままでは、国が滅びてしまう。


「せめて、雪だけでも溶けてくれれば」


 思っても、時おりの弱々しい晴れ間では、根雪まで溶けてはくれません。


 もっと長い間雪を止められないのか。


 ついつい冬の女王を怨みそうになって、慌てて首を振りました。


 冬の女王が命さえ削りそうになりながら時間を回し続けてくれていることは、魔女から聞いていました。彼女のせいで雪が降り続いているわけでも、春が目覚めないわけでもないのだから、冬の女王を怨むことは、筋違いです。


 なぜ解決法を見つけてくれないのかと、魔女を恨みそうにもなりました。


 けれど、魔女が手を尽くしてくれていることだって、国王は知っているのです。むしろなにも出来ていないのは自分の方だと、溜め息を吐きました。


「なぜ、目覚めないのだ。どうすれば、目覚めてくれる」


 眠り続けていると言う春の女王に、問い掛けます。ここにはいない春の女王が、答えることはありません。


「なぜ、こんなときに、魔法使いがいないのだ!」


 このまでは国が滅びると、呪いのように言い残して消えた魔法使いに、怒りをぶつけます。

 まるで彼の呪いが真実になったかのように、眼下の国に広がるのは真っ白な世界です。今はまだ白の下に命が息づいているとは言え、このまま冬が続けば、その命も絶えてしまうでしょう。


 冬はいとも簡単に、生きものの命を奪い去って行きます。


「このままでは、我が国の命は冬に狩り尽くされてしまうぞ」


 そうなれば、自分も国王ではなくなるだろう。


 国王でなくなった自分は、果たしてどうなるのだろうか。


 ちらついた不安を、今はそんなことを考える場合ではないと吹き飛ばし、国王は職務に戻りました。


 冬が終わるそのときに、ひとりでも多くの国民が生き残っていられるように。

 そのために奮闘するのが、今の国王のやるべきことです。


 それでも雪の気配は強く、ちらりと雪へ目をやった国王はつぶやきました。


「どうすれば良いのだ……」


 ただ静かに降り積もる雪からは、何の返答も帰って来ませんでした。


 

 

拙いお話をお読み頂きありがとうございます


漢字を使える幸せを抱き締めて

調彩雨は日本語を愛しています(`・ω・)o


日本語って全部ローマ字だけで良くね?とか

カタカナ要らなくね?とか言うひととは

仲良く出来そうにありません

私とわたくしとワタクシで全然受ける印象が違うじゃないですか!

表現の幅が広がるじゃないですか!!

そこのところの機微を理解して下さい!(無茶振り)


なんだかこだわりがあるっぽいことを書きましたが

この作品の作者の日本語力はあまり高くありません(マテ

なにかおかしな文章を書いていたら

作者のためを思ってご指摘下さると助かりますm(_ _)m


続きも読んで頂けると嬉しいです

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