表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ

昔、この世には大罪を犯した者の子までも取り締まる、という法が定められた。

今も昔も、罪人は悪魔の使いであり、罪人の子は悪魔の子、忌み子である。と、信じられ、大衆は、それらを【咎児】と呼んだ。

だが、前国王が罪人の子の刑を奴隷から、『足枷』という新しい刑に改変したのだ。

改変の理由は、元国王へのクーデターを制圧するための兵器として造られ、実験として罪人に『足枷』をつけた。すると、自分と似ているクローンが出現する。

この兵器の圧倒的制圧力が評価され、戦線に送り込もうとする現国王が刑を改める事を口実に『足枷』を大量生産することにしたのだ。

                     ☆


           『足枷』取扱説明書

一、所持者への説明

・『足枷』とは咎児の人格を元に造られた、その子の人格とは逆のクローンである。

・『足枷』の所持者は、片足に分厚く硬い輪、つまり、足枷そのものをつけなければならない。

· 戦いで生き残った者は帰還しなければならない。

・ 戦いで撤退や、戦勝など帰還しなければならない場合、隊長が周囲の『足枷』の反応を察知して生存確認を行う。

・ 生存確認の際、生存Lvがあり、それにより足枷のランプの色が変わる 【快調】青、【普通】緑、【疲労】紫、以下は回収しないものとする。【瀕死】赤、【死亡】黒

・ 所持者が死ぬと『足枷』も消滅する。


                      ・

                      ・

                      ・

最後に、

・これらの規則は厳守すること。

・違反した場合、指名手配、直ちに処刑する。


【所持者】シュリ・シンシア

【人格】真正直

                     ☆

たった今、戦いが終わり生存確認が行われている今、足枷のランプが赤くなり、即ち瀕死状態の俺はポーチの中から『足枷』の取説を開いている。そんなものがあったということも不明、又は忘失していたのか。あるいは、遺失していたのか。どれもやはり不明なのだが、一つ明確に分かることは・・・

「なんだよ、俺がなにしたってんだ・・・本当意味わかんない・・・」

その言葉は、この理不尽な世界の本質を確実に射止めていた。

そして、自分の視界が狭く、暗くなっていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ