其ノ癶
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今は英語の授業中だ。うう、つまらん。ひぃーまぁーだぁぁあん!
そういえば陽聖が最後に考えとけとかなんとか言ってたなぁ。
ちなみに陽聖は今、現在進行形で真っ白だ。…真っ白いんぐ?真っ白っている?
英語の小テストが始まった瞬間に真っ青になっていて、終わった瞬間には灰になり飛んで行こう(逝こう?)としていたが、周囲のクラスメイトの努力によってどうにか白くなり、灰となるのを堪えたようだ。
…くぁー、暇だ!なんか暇つぶしはないか!?思い出せ緋緒隊員!しっかりしてください緋緒隊員!
ハッ!!
「プロジェクト参加決定!キャッホホォオイ」
「こら星染!訳してみろ、できなかったら廊下で星座だ」
と私に向かって先生の怒鳴り声が飛んでくる。
「これ解いたことある!塔大の入試でしょ?
『そしてウナギはまるで風のようにぐねりぐねりと去って行った。ちなみにその風は、春の麗らかな日にザァッと駆け巡る、あの気持ちの悪いような良いような風のことである』だよね☆」
「…あっとる。席につけ。
あーあ、誰かこいつとめてくれよ。もうワシには無理じゃ、すでに突っ込む気力も毛も無くなった。もう、もういやぁぁあっん!」
わぉ、先生が隅っこで蟻さん探して楽しみ出しちゃったよ。
先生だけズルイー!ようし、私もまざろうかな♪
「「「やめとけ」」」
あれ、なんかみんなにとめられちったぁ!☆
なーんでだろーう?