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其ノ圄



うっわ、ダメだ。何か俺はすごく関わってはいけない物体と出会ってしまったみたいだ。

…いや、まだ大丈夫なハズ!俺は何も見てない、何も聞いてない、何も存在しな(現実逃避)


「ねぇねぇ」

「ナンデスカ?つか、俺の崇高な思考を邪魔すんな」


よし、キャラ戻せた!俺ったら、やれば出来る子じゃん!?

うっし、このまま頑張ろ。



「なんで割りたいの?」


っ、なんか、マトモになった途端に嫌なとこ突いてくるな。こいつが暇そうだからって、頭いいってこと忘れて油断しすぎたかな…。

なんかめっちゃ見てくるし、言わなきゃ協力してくれなさそうだし。


「言わなきゃ、ダメか?」

「言ってくれた方が協力しやすいんだよねー」


…あー、しやーないか。なんか、言うしかなさそうだしな。



「実はな…、親父の意志を継ぐためなんだ。

親父は無類の鉄道好きでな、俺に色んな事を教えてくれた。それで、壮大な夢を語っていたんだ。

もしも地球が割れたら、それをレールで繋いで世界を鉄道で救いたい…ってな」


「え、えぇーと…、お父さんは?」


「いつの間にか借金の保証人にされていて。んで借金した奴が蒸発したから親父に全部のしかかって。

それで、それで親父は――っ!」



「…ごめん。そこまで聞いたら、もういいよ。辛いこと喋らせたね」


「いや、ここまで話してわかってくれたのは、お前だけだよ…。

親父が泣きベソかいて、家の庭に穴を掘ってその中に引きこもっている、ってな」

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