表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最初から最強ライフ  作者: 幽夢
解決編
94/113

第七十二話 7対500

 「クリスマスが終わったばかりで悪いんだが以前言っていたアレ、今日やるぞ。全員にチャット送っておいた。」


団長である瀬田さんがいきなりこんなことを言った。アレっていうのは


「最近北風の騎士団の名前を使って我が物顔で歩きたいだけのやつ増えてきたしここらでシメようか。上位2パーティー対残りの戦闘メンバーな。」


という話だ。まさかガチだったとは。北風の騎士団の戦闘員って多分500人を軽く越えてるんだよな。


「ってことで今から模擬戦な。」


「まじですかー、正月用のお菓子確保しようと思ってたのにー。」


にぃなさんは自由である。


「じゃあ不参加でいいぞ。お前いるとちょっと理不尽すぎる気がしてたし。」


「さぁ、開戦だ!!」


眼前に広がる人の群れ。結局7人でこれと戦うのかよ。グレートインパクト使っていいかな。


「そうだ、隕石なしで頼む。」


もう隕石ではないんだけど、ダメだろうなぁ。瞬殺になっちゃうし。


「冥府の鎖・縛、常闇の衣、羅刹の闘気、吸収」


いつものスキルを発動する。吸収はクズノハに使った


(つるぎ)讃美歌(コラール)、鉄壁の練習曲(エチュード)、奇跡のアリア」


松本さんが歌で補助をする。内容は攻撃力守備力上昇、攻撃時hp回復だ。


各自準備はできたようだ。向こうも準備万端なようで魔法がばんばん飛んでくる。


「悪魔降下『マモン』」


14の分身を肉壁にする。無論ダメージはないが。


「なんか大したことなくね?ちゃっちゃと終わらせれそうな気がしてきた。」


ヘラヘラしながら瀬田さんが言う。そして突っ込んで行く。普通に斬り合ってる。アホだろあの人!!


と、思いつつ俺も便乗。範囲攻撃がない瀬田さんとは違って俺の攻撃は全てが範囲攻撃、考えなしってわけではない。


今どんな状況かと言うと俺とその分身の半分、遥、春川さん、瀬田さんが突っ込み、天野さんが敵も進入を防ぐトラップを敷き詰め内側から松本さんが攻撃、九郎と竜崎さんが回復、外側で俺の分身の半分が防御している。


瀬田さんは結構な速度で圧倒している。春川さんは「...残像だ。」とか言って遊んでいる。


松本さんは精密機械のような攻撃で脳天を貫き、遥はトリッキーな動きで翻弄している。


俺はパワーと数で圧倒だ。ダメージは受けまくっている。形態変化をしたいからだ。まぁ10分の1されるのでしょっぱいダメージにしかならない。


「まだ400人残ってるぞ・・・。」


「あと1分で終わらすか。」


瀬田さんが無茶を言う。


「俺なら1秒でいける。」


天野さんがもっと無茶を言う。最終形態なら1分でいけるかもしれない。


「じゃあちゃっちゃと終わらせますかぁ!」


これは遥だ。


「スーパーチャージ!」


遥が金色に発光する。ステータス上昇系だろうか。


「修羅解放」


瀬田さんがオレンジのオーラを纏う。こちらもステータス上昇だろうか。


全ての俺は自分の首を斬り落とす。最終形態の適用だ。


「「「原罪」」」


ランダムで姿が変化する。試練の時の獣っぽいスピード特化の姿、銀色の環と銀色のオーラを纏った防御特化の姿、灰色だった肌が真っ黒に変化し筋肉質になった攻撃特化の姿、空中に魔方陣が浮いている魔法特化の姿この4つのどれかに変化している。


本体の俺は防御特化だ。俺に向かってきた魔法は半径5m以内に入ったところで消滅し俺に攻撃を仕掛けてきたやつは銀色の環から発されるビームで返り討ちに合う。運よく攻撃を浴びせられても銀色のオーラで威力が殺される。


「激励の幻想曲(ファンタジア)


確かこれはスキルの使用制限をなくすスキルだったはずだ。雷神の裁きを連発する。松本さんは傾城の一矢を撃ちまくっている。以前よりペースが早くなっているし軌道が途中で変わっている。これじゃあ避けきれないだろう。


瀬田さんは信じられないスピードで移動しては吹っ飛ばし移動しては吹っ飛ばししている。


遥も異常な速度だし、使用制限のある【サウザンドブレイド】を連発し一掃している。これは放った斬撃が分裂し最後には千の斬撃となって敵を切り裂くというものだ。その威力は絶大で仮に全部食らったら迅でさえもそれだけで沈むであろうというほどだ。多分俺の死刑宣告からの雷神の裁きに匹敵するのではないか。


向こうのヒーラーも頑張っているんだが多分もう持たないだろう。春川さんは固有能力(ユニークスキル)の【千里眼】を活用しつつハイステップとショートワープを駆使して暴れている。


結果として1分で終わらすと言ってから40秒程度で終わってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ